SSブログ

小島のような城跡探索  竹田市「騎牟礼城跡」②  [お城(跡)歩き]

地域に愛されている古城、騎牟礼城にいます。


P1130387.jpg



この騎牟礼城は、天正年間の豊薩戦争や
明治十年の西南の役の戦場跡としても有名な場所なのでした。
「戦略上重要な陣地となった」
と看板に書かれてありましたが、詳細がわかりません。
私は、大友氏と島津氏の九州における覇権争いのことは、
「島津が豊後に攻めてきてあちこちで合戦があった。岡城は落ちなかった。」
くらいしか知りません。
西南戦争では、西郷軍が竹田でどのような動きをしたか(一度は記事にしたけれど)
記憶があいまい~。


「どちらが、どのように、騎牟礼城を使ったの~?」
「さて?」
「またまた調べないと~。調べ始めると記事が進まないんだよね~。」


……というわけで、ここ数日は「豊薩戦争」やら「西南戦争」とやらを
「竹田」を中心に資料を読んでおりました(T^T)
自粛の間にえらく「竹田」に詳しくなってしまった……


P1130385.jpg



で、騎牟礼城についてわかったことをざっと書きます。


豊薩戦争では、志賀親次(20歳)が岡城を守り抜いたことで有名ですが、
そのとき騎牟礼城がどのような働きをしていたのかは勉強中。
ただ、島津軍は豊後各地の山城を次々と落としていたのに、
「騎牟礼城の攻略に失敗した」とウィキの「豊薩合戦」の項にありましたから、
かなり堅牢な山城だったのでしょう。



西南戦争については、『佐伯治「竹田市における西南戦争戦跡」』を参考にしました。


明治10年3月末、熊本での失敗を立て直すべく西郷軍は体勢を整え、
宮崎方面から大分へと侵入します。
竹田の町へは5月13日から入り始め、要所要所を占拠していったようで、
この騎牟礼城も熊本方面からの重要な場所として、陣地を築いていたそうです。
しかし、兵力に勝る政府軍が各方面から一斉に攻撃を始めると、
竹田の各所で激しい戦闘が起こり、次々と西郷軍の陣は崩され、
5月29日の総攻撃で騎牟礼城などが陥落、
西郷軍は竹田の町に火を放って敗走するのです。



騎牟礼城へは、数日前に政府軍に落ちた中川神社から砲撃があったそうです。
騎牟礼城から見た中川神社。約1.2㎞の距離。


P1130380.jpg




13日、東側の公園部分を見た後、西側の杉林の中へ。
(写真では夫の向こう側にある道へ)

P1180677.jpg



豊薩戦争や西南の役の遺構が見られると、夫はずいずい林の中に入って行きます。
「え~、また藪の中に行くんだ~(T^T)」
でも、置いていかれるのも不安なのでついていくしかありません。
東側の明るい部分に比べると
暗い林の中はけっこう広く、鬱蒼とした森になっているのです。


P1130391.jpg



最近地籍調査をしたようです。
ただ、これが土塁の跡かな~、堀切かな~という程度で
はっきりと遺構はわかりません。


P1130394.jpg


P1130398.jpg



P1130400.jpg


P1130407.jpg


P1130409.jpg


P1130427.jpg


P1130431.jpg



藪の中を登ったり下ったり。
私はまた転んでしまい、もう帰ろうと思ったところで、
山の西の端の方に来て、木々の切れ間から久住山が見えました。
カメラのレンズのカバーがずれていました。あんな山中に落とさなくてよかった……。


P1130417.jpg


P1130425.jpg



P1130443.jpg



18日は、西に下りる道をたどり、騎牟礼城の下をぐるりと時計回りに回って
もとの場所に戻りました。


P1180723.jpg


P1180725.jpg
遊んでますね。


P1180729.jpg


P1180734.jpg


P1180740.jpg


国道に出ました。
P1180744.jpg


P1180749.jpg


P1180757.jpg
城原井路です。
西南戦争の時政府軍はこの井路を伝って、騎牟礼城に突撃したと資料にありました。



P1180759.jpg



歴史にひっかかっちゃうと
さくさくと記事にならないのでありますよ。
これもボケ防止だと思って活字を読んでおりますが、
さくさく歩かないと、また太っちゃうかも。



nice!(0)  コメント(4) 

nice! 0

コメント 4

萬木寛次

史跡と歴史の付き合わせは楽しいですね。
岡城の反対側に騎牟礼城が有ったとは!
日本は至る所に城跡があるから当然でしょうが、特に近くの城跡は
楽しいです。
人に出会わない史跡巡りで、心と身体に栄養を。
by 萬木寛次 (2021-01-25 16:25) 

ケース家

山波の中の小島なんですね。
やることが多すぎて散策する余裕がありません。
また余計なことに手を出して四苦八苦しております(^^ゞ
by ケース家 (2021-01-25 16:33) 

ちはやママ

>萬木寛次様

「人に出会わない史跡巡り」は、今の状況の中では
幸せと言えるかもしれません。
でも、藪の中を歩くときはダニやツツガムシに出会うのは怖いし、
「イノシシに気を付けて」なんて言われると
ちょっとドキドキです。
でも、「あ~おもしろかった。」と言っては帰ってきます。
資料で裏付けを取るのも楽しいですね。
まだまだおもしろいことに出会っていますので、
ぼちぼち紹介しますね。
by ちはやママ (2021-01-25 19:48) 

ちはやママ

>ケース家様

ブログを拝見すると、
お師匠様の「器用な」毎日が伺えます。
でも、楽しそう……(^O^)v
夫は、バイクの方はちょっとお休み中。
次の整備に行く前にプロの手をお借りしないといけないし、
ガレージがとても寒いので……。
専ら「竹田巡り」の日々ですが、けっこう竹田は奥が深いです。
まだまだいろいろありそうです。
by ちはやママ (2021-01-25 19:54) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。