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落雷の恐怖再び [雑感]

昨日(土曜日)は、家で初盆の準備。
朝から草取りをして、
慣れないようなことをしたので、熱発。
この二、三日、別件でかんかん照りの下に居たので、
それもこたえたのだろう。
昼前からだらだらと体が重かった。
買い物にも出たかったが、動けなかった。


……それが幸いした。


昼過ぎから、ものすごい雷。
これは久々にヤバイかも。
例のごとくコンセントを抜きまくったが、
夫は、メインのブレーカーも切るという徹底ぶり。


「ぴかっ、ちゅどーん。」の連発。

そして、ついに、光と音が同時のすごいヤツがきた。
「落ちたね~。今のはそこだよ。」
「その辺だったねえ。」
「ヨットの上では、遭いたくないねえ。」


雨もすごかったが、久々の雷の襲来に肝を冷やした。


で、夕方。うちの隣保班の皆さんが言うには、
「電話やられた、パソコンやられた。」

夫と仲良しのHさんは、パソコンを家電屋に持ち込んだが、
買い直さないといけないという悲劇。
今、夫は新しいパソコンの初期設定の手伝いに出かけている。


つくづく家に居てよかった~。
念には念を入れて大正解。
やはり落雷の教訓は生きていた。

あしたから出かける前に、パソコンだけでもコンセント抜いて行こう。


佐伯市長杯クルーザーレース2012その⑧(やっと)別府へ。 [ヨット]

レースが終わると
急に家のことが気になりはじめ、そのまま別府に帰ることにした。

帆を揚げて、ずっと前を走るヨットを追う。
その様子から風がけっこうあることがわかった。
(誰だろうね?と話していたが、「ソリトン」さんだった。……追いつけなかったです。)

とてもよい風。
ジブシートを固定したままの安定した風。
オートヘルムが効かなくて、夫はずっと舵を握ったまま。
だからお弁当もゆっくり食べられない。
私が交代すればいいのだけれど、
後ろからくる風のときは、まだ怖くて舵をとれない。
練習というには、風が強すぎる。

保戸島のあの場所は、ジャイブをしながら通り抜けた。
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P7153622s.jpg何か楽しそう。

別府湾に入ると
流木などの漂流物が気になり始めた。
河口付近の色はまだ濁っている。
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別府に近づくにつれ、風は強さを増していった。
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ジブを下ろしてもばんばん吹きつけ、その風は別府の近くになってもいっこうに衰えなかった。
この追い風のおかげで7時間で帰り着いた。

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高崎山のすぐそばまできてやっと風が落ち着くと、
今度は漂流物。ゴツンという音がする度、肝を冷やした。
じわじわとゴミの中を「自宅」までヨットを寄せた。

結局、ほとんど食べないまま帰ってきたので、
別府のお仲間が帰ってきてお別れした後、遅い夕食をとった。
へとへとでくたくたになって山の中まで帰り着いたのは午後11時を回っていただろう。



……書きたいことがありすぎて、今度は何回で書くことになるのだろう……と
笑っていたが、なんと8回。昨年の二倍だ。
私が佐伯のことを書いている間に、
別の場所では次のレースが行われ、その報告がすでに投稿されていた。

CHIHAYAの次のレースはいつになるかしらん。

(終)

佐伯市長杯クルーザーレース2012その⑦続・笑うしかない記念レース [ヨット]

他の艇に置いていかれ、全く動けないという膠着状態の中。
「ビールを飲もう。」という夫の提案に私は驚いてしまった。
これまでレース途中に「飲もうか。」なんてことは一度もなかったから。

確かにクーラーボックスには氷がたくさん入れてあって、
キンキンに冷えたビールが準備されている。

「賛成。」  私も開き直ることにした。


……ところが、呪縛を解くための「御神酒」になったかもしれない。


私がコップ一杯も空けきらないところで、風が吹き始めた。
それもいい風が。
昨年のゴール前、すごく時間がかかった小さな島の横をさらりと通り過ぎ、
船の向きを変えると風は追い風に変わった。

さすがにスピンは揚げられなかったが、
御神酒のせいで怖いもの知らずになっていた私は、
鼻歌交じりにジブを緩めたり引いたりしていたのだ!
(もちろん、背後から指示は出ていたが……)


少しずつ追いついているような気がした。こうなるとまた、闘志がわいてくる。


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前を行く船団がゴール前の島影に入っていく。
CHIHAYAも遅れて入っていく。
そこは、陸と島との間が狭くなった水道になっている。

その水道に、あれ?
みんな、まだ、いるよ。
何?船の向きが変。……そう言っているうちに、プロローグで書いた状況になったのである。
風が回り、ジブが右に左にと変わった場所。
皆さんも苦労されていたのだ。

タックなのかジャイブなのか、
ジグザグ走行してジブシートを右、次は左と引っ張り続けた。

指示を飛ばしながら(怒らないように)、舵をとるのは大変だったろう。
N浦さん、Eさん、Kさん、「湯けむり」のときは、絶対絶対来てくださいね!!

ゴール後、ヘルムを交代し帆を下ろしていると
「天開圖畫樓」に乗っていたN井さんが
大きな声で、浅瀬があることを注意してくださった。
わたしがよろよろと船を進ませていることを心配してくださったのだろう。
それほどにくたくたで
別府に進路を向けた後も、しばらく頭も体も働かなかった。

佐伯市長杯クルーザーレース2012その⑥笑うしかない記念レース [ヨット]

レース艇が集結していよいよという感じ。7月15日の港。
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Amigoさんの船のフクロウ。
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哲学的な風情だ。
こんなところに興味を示しているところを見ると、まだ余裕がうかがえる。


艇長会議が終わって、ふたつだけ弁当を抱えて帰ってきた夫を見て、
「やはり助っ人はいないの?」「いない。」
どひゃーとか何とか叫びたい。
夫はどんどん準備を始めた。信じられない気持ちで手伝う。
とうとう船は離岸。ほんとに二人だけでレースに出るんだあ。
「スピンとかどうするつもりなの?」「何とかなるだろう。」
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私にヘルムをとらせて、せっせと準備している。
信じられなーい。


時間があるから、スタート地点をずーっと通り過ぎて風を確認して、
付け焼き刃のタッキング練習をしたりする。4,5回はやったと思う。
なんてまじめな私たち。
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スタートは夫がヘルムをとると言っていたけれど、
スタート地点に戻ったとき、すでに時間が迫っていて、
成り行き上、私がそのまま舵を握っていた。

いろいろ指示が飛んだけどよく覚えていない。
例のごとく「こそあど言葉」のスタートヘルムである。
でも、わりとうまくスタートできたようだった。
記念すべきレースとなった瞬間である。


あまり風がないけれど、するするとよく船は走っていた。
一時はあの「ホワイトホーク」さんと並んで走っていたんだから!


ところが、ぴたりと足が止まった。ホントにぴたりと。


そして、数分。
他の艇は走り出した。私たちを置いて。
どんどんどんどん追い抜かれる。
なんでなんで?
夫は焦って原因を探すがわからない。
私も、もちろんわからない。
まるで呪いがかかったように船は進まない。
いろいろトリムをやってみたがダメ。
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そして、ついに夫が開き直った。
「ビール、飲もうか。」           ……つづく。


佐伯市長杯クルーザーレース2012その⑤「イルカだっ!!」 [ヨット]

風無を後にする。
「セーラーズムーン」、「天開圖畫楼」、「CHIHAYA」と続いて出港。

霧が消えていく。
それもまた心惹かれる風景。
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レースの日の朝はいつも落ち着かない。
努めて平常心にしようとするが、「心ここにあらず」といった気分になる。

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そんなとき、
先頭をいく「セーラーズムーン」の動きを「あれ?」と思って見ていたら
「双眼鏡!」と夫。
確認した夫が「イルカだ!」と声をあげた。

大急ぎでカメラを向けて、夢中でイルカを追った。
その間約4分。

イルカが泳ぐ様を見たのは、10年も前の天草。
以前、ヨットでイルカに会ったというコメントをいただいたけれど、
まさか、大分のこんな内海でこんなときにイルカに会えるとは!!

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P7153548.jpgこっちに来る!
P7153549.jpgああ、外れた!
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P7153553.jpgおっ、近い!
P7153554.jpgピンが甘い!もうっ!
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P7153561.jpgやっと、狙い通り!
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後からくる「銀箭」さんの前を通り抜け、その後イルカたちは姿を消した。

前日に「イルカにでも会いたい。」と言っていたことが現実になった。
(「疾風」さんは後日動画を撮られている。佐伯湾に居付いたのかな。)

幸先のよさに「今日のレースも……。」と期待に胸をふくらませる。

ところが、そうはいかないんだなあ。

「えー、二人??本気で二人で出るのー???」     ……続く。

佐伯市長杯クルーザーレース2012その④7月15日 風無の朝 [ヨット]

早くに休んだので、疲れもとれてさわやかな朝。
カメラを持って港を歩き回る。
漁の成果について語り合う、地元の方のよく通る声。

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非日常的な日の「日常」、その営みの美しさに心打たれた朝。


佐伯市長杯クルーザーレース2012その③風無の港へ [ヨット]

仕事や私用で佐伯市を訪れることはよくある。
でも、国道10号線から入って街の中まで。
海から佐伯を訪れるのは今回が初めてである。

「風無に別府のみなさんがいるから、こちらにいらっしゃい。」
Oさんから連絡があって、佐伯港を出て船を北に向けた。

雨があがり、心地よい風が流れる。
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山から雲が昇る。
佐伯の海ってこんな風景だったんだ。
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北から、ヨットが来るのが見えた。
「ランスロットだ。おーい。」
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二人で手を振って、すれ違った。
向こうからも手を振ってくださった。すれ違った後で、
「あれ?N山さんじゃなかったね。誰だったんだろう。」

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後から、おなじみの「中津のビールのみさん」だと判明。
この写真、私はとても気に入っている。


「かざなし」という響きは、山育ちの私でもほっとするような響きがある。
遠くの入り江にヨットのマストが見えてきた。
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山に抱かれた小さな港。
漁港だと思うけれど、ヨットが違和感なくなじんでいる。
こちらまで回ってきてよかった。
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「ひまわり」さんとN山さんが車を運転して、
お風呂のある場所や前夜祭の会場まで連れていってくださった。

懇親会の席では、いつも拝見しているブログの皆さんにご挨拶した。
私にしては思い切った行動。
お料理もビールもおいしくてテンションが上がっていたのかな。
(もっとお話ししていたかったけれど、また機会はありますよね。)

ヨットに帰った時間はけっこう早かったと思うけれど、すぐに眠気が襲ってきた。
ヨットが揺れた記憶は全くなかった。

佐伯市長杯クルーザーレース2012その②別府から佐伯へ [ヨット]

夫も私も仕事のピークをひとまず通り過ぎて
ほっと一息の7月14日、土曜日。
佐伯に行くことを目標に仕事を乗り切った……という感じである。

家を出たときは何ともなかったのに、
別府に近づいた頃雨に。
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かなり雨脚が強い。


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意を決して出航。
中津のビール飲みさんが見送ってくださった。
雨粒で顔が……。オリンパスはしまい込む。古いコンデジで対応。


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漂流物が多い。
昨日までの雨の被害の大きさが推測できる。     



河口あたりはまるで黄河のような海の色だった。
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雨が降り続くと会話も絶える。……暇……。
イルカでも出てこないかな……なんてつぶやく私である。
          

別府を出て時間が経つと、絶えず雨に濡れていた手のひらは
ぶよぶよした感じになり、雨がしみこんだ袖口が冷たく感じられるようになっていた。
昼食のカップ麺が温かくてとても美味しかった。


P7143356s.jpg13:34      
保戸島沖。トップ画面の場所が近づいてきた!!
潮の流れが速いことは、遠くからでもわかる。

雨が止んできたので、カメラを取り出す。
狭い方を通り抜けると聞いてワクワクする。
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無事、通過。
雨よけのビニールシートがおちゃめ。


やっと佐伯。
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雨も上がって、ずいぶん明るくなった海。

いつもレース前に艇長会議をする佐伯港に横付け。
舫いをして、船の中身を干して、ビールを飲み始めたところで
連絡が来て、風無に移動することに。
「えー、めんどうくさいー。」と動きたくない私だったが、移動開始。
この後、感動の連続。

佐伯市長杯クルーザーレース2012その① プロローグ [ヨット]

先週の大雨の被害以来、やっとインターネットが復旧。
こんなところにも被害が及んでいました。
さて、本題に入ります。

……

昨年、佐伯のレースで私の仕事は、
かんのん開きにしたブームを押さえておく……というものだった。
それだけで「おくさん、いい仕事をしましたね。」と
N浦さんが褒めてくださって、嬉しかったものだ。

ところが、一年後の「私」は、けっこうすごいよ。
なりゆきとはいえ、
なんと二人でレースに出て、スタートのときのヘルムは
なんとなんと、私がとっていたのだから。

途中からはジブのシートもずっと握っていたし。
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もう、笑うしかないのは、
ゴール前の島影の狭い水道を、
タックタックの繰り返しでジグザグ走行をしなければならなかったとき。

めまぐるしく変わる風にジブが行ったり来たりで
風見を見るとかそんな余裕は全くなくて、
夫から右だの左だの指示が飛び、
私が右のジブシートだの左のウインチだの右往左往して
「ああ、からんでる!うごかないっ!」と悲鳴を上げたり
「ああっ、それじゃダメだ!また、反対!」と夫が叫んだりして、
いつゴールしたのかもわからなかった……という修羅場。

済んだあとで、もう、
「あはははははは。」
とにかくおかしいやら情けないやら……。


クルーの皆さんがいてくださるときや
別府湾での練習中に
「何となくしか見てなかったこと」を一気に要求されて
そりゃもう慌てたのなんのって。
やはり私だけが相棒というのは無謀なレースだと思うの。


……でも、ホントにおもしろかった。
心からおもしろかった……というわけで、
佐伯市長杯ヨットレースのレポート、連載の始まりです。
今日は、プロローグ? 
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「落雷」の思い出。 [雑感]

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ヨットに乗っていて落雷……ありそうでとてもコワイ気がする。
できれば経験したくないものだ。


先週、朝から雷がひどく、夫がパソコンのコンセントを抜いて出勤した。
先に帰った私は、インターネットが使えないので、
接続のコードを勝手にいじり回して
さらにアクセスを不安定な状況にしてしまった。
だから、この週末はつまらなかった。

夫が回線をきちんとしてくれて、今は落ち着いている。


我が家では雷が鳴るとすぐにコンセントを抜く。
それは、とてもひどい思い出があるから。

……

嫁いでからそう経ってない頃、二階建ての我が家に雷が落ちた。
といっても、家にはコタローという猫以外は誰もいなかった。
落雷の瞬間は道路向こうの店のおばちゃんが目撃、腰を抜かしたらしい。
大屋根から四方に電流が奔ったと言う。


最初に帰宅したのは私。
ドアを開けると、コタローが家の奥から飛び出してきて
足下にまとわりついて何かを訴える。
そりゃもう、うるさくしつこく。
ブレーカーが落ちていて、「あれ?」と思ったけれど
そのまま、また、でかけてしまった。
私はしばらくたってから落雷と知った。


後で調べたら、瓦が何枚か吹っ飛び、天井裏の板がすさまじく割れていたという。
火事にならずによかったねと家人と話した。

しかし、電話がやられた。
テレビがやられていた。
クーラーや冷蔵庫の調子もおかしくなった。
他にもいろいろ雷さまの置き土産があったと思う。


いちばんのトラウマはコタローに残った。

あのとき、私に訴えていたのはたぶん落雷の恐怖だったのだろう。
その恐ろしさは彼のニャン生で最悪のものだったにちがいない。
その証拠に、
毎年 すぐ近くで行われる花火大会、その炸裂音が響き始めると
彼はすごい勢いで逃げ出し、
狭いところにもぐりこむようになってしまったのである。


先日、ある方のブログで落雷の思い出を拝見した。
私もこの時期になると
コタローと落雷の思い出がよみがえってくるのである。

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