逆潮 [ヨット]
夫がハウステンボスのヨットレースに行くとき
針尾の瀬戸が逆潮で、抜けるのに一時間以上かかったと聞いた。
潮流予測が3ノットくらい……ということで
これくらいならとつっこんだらしい。
ところが……7ノットはあったのだ。
夫はまめに潮流を調べているようだが、こんなこともあるのだ。
関門大橋の下は強い逆潮だったけれど
逆流を上手にクリアしたから
私は「ヨットが進まない」という実感をあまり持たないままに
これまで来てたんだけど
ピースカップからの帰りのこと。
姫島を出てからうねりがひどくなった。
おまけに雨が降りそうになったから
キャビンに降りて
着替えをしたりしてたら……酔ってしまった。
私はめったなことでは酔わない。
なのに酔ってしまった。
場所は大分空港の沖あたり。
潮の流れが悪いと夫が言っていた。
揺れるヨットの上で
気分の悪さにじっと耐えていたら
うつらうつらとなってきた。
つるりと眠って気がつけば右に大分空港。
また眠りに落ちてはっとしたら大分空港。
またまたかくんとなって目覚めたら大分空港。
居眠りの間に飛行機の発着を何回見たことか……。
それでもじわじわと進んで
ヨットは空港から離れていった。
空港が見えなくなると
うねりも消えて酔いも治まった。
潮待ち……昔からの言葉が美しく感じられる。
針尾の瀬戸が逆潮で、抜けるのに一時間以上かかったと聞いた。
潮流予測が3ノットくらい……ということで
これくらいならとつっこんだらしい。
ところが……7ノットはあったのだ。
夫はまめに潮流を調べているようだが、こんなこともあるのだ。
関門大橋の下は強い逆潮だったけれど
逆流を上手にクリアしたから
私は「ヨットが進まない」という実感をあまり持たないままに
これまで来てたんだけど
ピースカップからの帰りのこと。
姫島を出てからうねりがひどくなった。
おまけに雨が降りそうになったから
キャビンに降りて
着替えをしたりしてたら……酔ってしまった。
私はめったなことでは酔わない。
なのに酔ってしまった。
場所は大分空港の沖あたり。
潮の流れが悪いと夫が言っていた。
揺れるヨットの上で
気分の悪さにじっと耐えていたら
うつらうつらとなってきた。
つるりと眠って気がつけば右に大分空港。
また眠りに落ちてはっとしたら大分空港。
またまたかくんとなって目覚めたら大分空港。
居眠りの間に飛行機の発着を何回見たことか……。
それでもじわじわと進んで
ヨットは空港から離れていった。
空港が見えなくなると
うねりも消えて酔いも治まった。
潮待ち……昔からの言葉が美しく感じられる。
秋の帰り道 [ふるさと]
帰宅途中、彼岸花を撮ろうと思って
田んぼの中の道で車を止めました。
彼岸花は見頃でしたが、秋桜はまだ咲きかけでした。
夕方だったので
プラス補正でうんと明るくして撮ってみました。
ちょっとの間だったのに
すぐに陽は落ちて帰りを促される気分でした。
田んぼの中の道で車を止めました。
彼岸花は見頃でしたが、秋桜はまだ咲きかけでした。
夕方だったので
プラス補正でうんと明るくして撮ってみました。
ちょっとの間だったのに
すぐに陽は落ちて帰りを促される気分でした。
約束 [ふるさと]
秋分の日の前には必ず
茎を伸ばして
ぽんぽんぽんと咲きますねえ。
毎年違うことなく……。
これが咲くと秋祭り……なんですが、
今年は雨がひどくなりそうだということで
お祭りは中止になりました。
約束しているわけでもないのに
我が家に毎年、門舞にくる獅子舞の社中とも会えませんでした。
結局 雨は降らず、祭り囃子も聴けず……。
夜のうちに雨は少しだけ降ったみたいです。
出勤途中で車を止めて大急ぎでシャッターを押しました。
茎を伸ばして
ぽんぽんぽんと咲きますねえ。
毎年違うことなく……。
これが咲くと秋祭り……なんですが、
今年は雨がひどくなりそうだということで
お祭りは中止になりました。
約束しているわけでもないのに
我が家に毎年、門舞にくる獅子舞の社中とも会えませんでした。
結局 雨は降らず、祭り囃子も聴けず……。
夜のうちに雨は少しだけ降ったみたいです。
出勤途中で車を止めて大急ぎでシャッターを押しました。
のんびり走る [ヨット]
ピースカップから一週間。
この日曜日は、別府湾をゆっくり走らせました。
お二人のベテランから
ご指導をいただきながら……。
風はないように見えたのですが、
海に出てみるとさわやかな風がありました。
薄曇りで暑くもなく
好いセーリング日和でした。
普段はバウをすることがないから
ちょっとあやしい。
ジャイブでばたばたしてしまいました。
こちらものんびりセーリングです。
ディンギーにヨットに漁船にフェリー……この日の別府湾は賑やかでした。
ハーバーに戻ってから
みんなでお茶飲みしながら話をするのも楽しい時間です。
魚釣りも楽しいよという話になって
秋分の日の午後、太刀魚釣りに出てみようかと言っていたのですが、
午前中の畑仕事でバテて取りやめ。
太刀魚は次の楽しみにとっておくことにしました。
この日曜日は、別府湾をゆっくり走らせました。
お二人のベテランから
ご指導をいただきながら……。
風はないように見えたのですが、
海に出てみるとさわやかな風がありました。
薄曇りで暑くもなく
好いセーリング日和でした。
普段はバウをすることがないから
ちょっとあやしい。
ジャイブでばたばたしてしまいました。
こちらものんびりセーリングです。
ディンギーにヨットに漁船にフェリー……この日の別府湾は賑やかでした。
ハーバーに戻ってから
みんなでお茶飲みしながら話をするのも楽しい時間です。
魚釣りも楽しいよという話になって
秋分の日の午後、太刀魚釣りに出てみようかと言っていたのですが、
午前中の畑仕事でバテて取りやめ。
太刀魚は次の楽しみにとっておくことにしました。
周南ピースカップ2014回天メモリアルヨットレース④ [ヨット]
レースの後、大津島にはたくさんの笑顔があった。
この後、姫島までは帰っておこう……ということで
別府の三艇はお先に失礼する。
とっても後ろ髪を引かれる思いはあったのだけれど。
大津島とお別れするとき
夕日の側に虹が見えてはっとした。
この日は夕日もきれいで、
「この海にヨットがある幸せ」を満喫したのだった。
9月15日。
姫島でもわいわいと賑やかな写真が残っている。
それは、またの機会に。
うねりがひどかったけれど
美濃崎を回ると海も天気も落ち着いて、夫は少し眠そう。
(私はここに来るまでは居眠りばかり。)
深江の港が見えている。
回天の四つの基地のうちの一つがここにもある。
4月にここを見学して、あれから半年。
日々、脳天気に生きているけれど、
世の中はきな臭いことも増えている。
平和を願う思いを消してはいけない。
「ピースカップ」というすばらしい名前のヨットレースが行われた海。
回天の遺構が見守る海。
どの海でも
これからずっと笑顔が見られますように。
こんな笑顔になれるよう、
準備に運営にと奔走してくださった周南の皆様、
本当にありがとうございました。
この後、姫島までは帰っておこう……ということで
別府の三艇はお先に失礼する。
とっても後ろ髪を引かれる思いはあったのだけれど。
大津島とお別れするとき
夕日の側に虹が見えてはっとした。
この日は夕日もきれいで、
「この海にヨットがある幸せ」を満喫したのだった。
9月15日。
姫島でもわいわいと賑やかな写真が残っている。
それは、またの機会に。
うねりがひどかったけれど
美濃崎を回ると海も天気も落ち着いて、夫は少し眠そう。
(私はここに来るまでは居眠りばかり。)
深江の港が見えている。
回天の四つの基地のうちの一つがここにもある。
4月にここを見学して、あれから半年。
日々、脳天気に生きているけれど、
世の中はきな臭いことも増えている。
平和を願う思いを消してはいけない。
「ピースカップ」というすばらしい名前のヨットレースが行われた海。
回天の遺構が見守る海。
どの海でも
これからずっと笑顔が見られますように。
今回の「お帰り」写真はコレ。
次はこの海で皆様のお越しをお待ちしてます!!
周南ピースカップ2014回天メモリアルヨットレース③ [ヨット]
「……このすばらしい海を
周南の皆さんにもほかの皆さんにも
是非知って戴きたいのです。」
パンフにあった言葉通りのすてきな海。
白いヨットがよく似合う平和な海!!
レースは第1レグから第2レグへ。
前に行くヨットを追う。
このときのLongはこの位置。
風に乗って走りたい……。
LongのN井さん、「湯けむりはどーする?」なんて言って、お隣のヨットを勧誘中。
さすが事業委員長。是非いらしてね。
捕らえられそうで捕らえられないピーターストーム。
風が見えて……
先に風に乗っていかれてしまった。
はるか前方では、先行艇がタックを繰り返すのがみてとれる。
このころ、やっと気持ちよく走れて7ノットくらい。
もっと気持ちよく走っているLong。
第3レグに備えているのだけれど
また風が消えた。
本部艇が見えているのに近づけない。
あー、近づいてくる……
ここでコース短縮を知る。
こっちが無風のスポットに落ち込んでいる間に……
Longにゴールされてしまった……。
やっとゴール。
後方も風に苦労していたのだろう。
……お疲れ様。
大津島を出る連絡船を待っていると
徳山からは遅いフェリーになって大分に帰るのは深夜になってしまう。
Longに乗り込んでいたTさんもご一緒にクルーの皆さんを
徳山港まで送ることにする。
皆さんとお別れして再び大津島へ向かう。
九州がこんなふうに見えているのって知らなかった。
周南の皆さんにもほかの皆さんにも
是非知って戴きたいのです。」
パンフにあった言葉通りのすてきな海。
白いヨットがよく似合う平和な海!!
レースは第1レグから第2レグへ。
前に行くヨットを追う。
このときのLongはこの位置。
風に乗って走りたい……。
LongのN井さん、「湯けむりはどーする?」なんて言って、お隣のヨットを勧誘中。
さすが事業委員長。是非いらしてね。
捕らえられそうで捕らえられないピーターストーム。
風が見えて……
先に風に乗っていかれてしまった。
はるか前方では、先行艇がタックを繰り返すのがみてとれる。
このころ、やっと気持ちよく走れて7ノットくらい。
もっと気持ちよく走っているLong。
第3レグに備えているのだけれど
また風が消えた。
本部艇が見えているのに近づけない。
あー、近づいてくる……
ここでコース短縮を知る。
こっちが無風のスポットに落ち込んでいる間に……
Longにゴールされてしまった……。
やっとゴール。
後方も風に苦労していたのだろう。
……お疲れ様。
大津島を出る連絡船を待っていると
徳山からは遅いフェリーになって大分に帰るのは深夜になってしまう。
Longに乗り込んでいたTさんもご一緒にクルーの皆さんを
徳山港まで送ることにする。
皆さんとお別れして再び大津島へ向かう。
九州がこんなふうに見えているのって知らなかった。
周南ピースカップ2014回天メモリアルヨットレース② [ヨット]
ヨットレースは、回天が訓練をしていた海域で行われる。
レースの前に発射訓練基地跡の近くまで行った。
ここで、若い人たちが「死」と隣り合わせに生きていた。
……忘れないよ、あなたたちのこと。
ヨットをスタート地点に向ける。
警戒艇もスタンバイ。お世話になります。
今回は、自衛艦が本部艇。こんな風景を見るのは初めて!!
風はあまりなさそう。
各艇、どんなスタートをイメージしているのだろうか。
CHIHAYAはよいスタートを切ったと思う。
ホワイトホーク、後ろの方にいると思ったのに、
もう側にいる!!
上手にスピンに風を入れて、するする前に行っちゃった。あれまー。
スピンはすぐに使えなくなる。
くるくる変わる微風への対応って、とっても難しい。
クルーは風を捕まえるのに必死なんだけど、
相変わらず、右に行ったり左に行ったりするしかできない私。
……風がないねえ。
止まったり進んだり……これこれというスピード感が得られないまま時間は過ぎる。
周南ピースカップ2014回天メモリアルヨットレース① [ヨット]
9月13日(土)
20:30 職場の飲み会から「お先に!」と速攻帰宅。
21:30 就寝。
9月14日(日)
0:00 日付が14日に変わると同時に起床。遊びになると元気なもんだ。
2:00 北浜ヨットハーバー集合。クルーの皆さんと出発。
4:20 竹田津から徳山行きフェリーに乗船。就寝。
6:30 徳山到着。
7:40 大津島行きのフェリー乗船。再び就寝。
8:24 馬島到着!!
きれいな海!
……
レースの朝がお天気なのはとてもうれしい。今回は特にうれしい。
たくさんのヨットに会えるのはうれしい。
港中に満ちる「レースの気分」がうれしい。
さあ、レース海面へ。
2014年、夏の終わり……なんと明るい海!輝く海!
20:30 職場の飲み会から「お先に!」と速攻帰宅。
21:30 就寝。
9月14日(日)
0:00 日付が14日に変わると同時に起床。遊びになると元気なもんだ。
2:00 北浜ヨットハーバー集合。クルーの皆さんと出発。
4:20 竹田津から徳山行きフェリーに乗船。就寝。
6:30 徳山到着。
7:40 大津島行きのフェリー乗船。再び就寝。
8:24 馬島到着!!
きれいな海!
……
レースの朝がお天気なのはとてもうれしい。今回は特にうれしい。
たくさんのヨットに会えるのはうれしい。
港中に満ちる「レースの気分」がうれしい。
さあ、レース海面へ。
2014年、夏の終わり……なんと明るい海!輝く海!
お天気になってホントによかったですね!!
ハウステンボス帰りの回航④の~んびりした時間 [ヨット]
8月最後の休日、CHIHAYAは姫島にいます。
これは今年。同じ場所の猫たちです。
時間が止まっているかのような錯覚に陥ります。
昨年行き損ねた「かのや」さんで食事。
おいしかったですよ。幸せでした。
朝3時頃、ヨットが揺れて漁船が着岸する気配に目が覚めました。
ヨットのすぐ側で、車エビを水揚げする作業が始まっていました。
この時期、天然物の車エビが獲れるのです。
漁船が次々と着岸してエビをおろし、
漁協の人たちが倉庫に運びます。
関西や築地に送られるのだということでした。
そんな作業を見ているうちに空はだんだん明るくなって、
6時前には姫島を出ます。
お天気はあまり好くなくてうねりもある航海でしたが、
のんびりした時間を送ります。
海の上の時間はゆっくりと過ぎていきます。
美濃崎の灯台まで来るともうそこはなじみの場所です。
別府湾に入ると
予想していた雨雲は消え、空は明るさを取り戻していました。
朝のうちにひどく降ったということでした。
エンジンの音以外には何も聞こえません。
波一つないのです。
ときどき遠くで魚が跳ねていました。
あんまり閑かすぎて、
現実感のない波の上にうっすら高崎山が見えたときは
少しほっとした気分になりました。
波の上の時間は流れ方が違うように感じました。
よい休日でした。
これは昨年6月の写真。
これは今年。同じ場所の猫たちです。
時間が止まっているかのような錯覚に陥ります。
昨年行き損ねた「かのや」さんで食事。
おいしかったですよ。幸せでした。
朝3時頃、ヨットが揺れて漁船が着岸する気配に目が覚めました。
ヨットのすぐ側で、車エビを水揚げする作業が始まっていました。
この時期、天然物の車エビが獲れるのです。
漁船が次々と着岸してエビをおろし、
漁協の人たちが倉庫に運びます。
関西や築地に送られるのだということでした。
そんな作業を見ているうちに空はだんだん明るくなって、
6時前には姫島を出ます。
お天気はあまり好くなくてうねりもある航海でしたが、
のんびりした時間を送ります。
海の上の時間はゆっくりと過ぎていきます。
美濃崎の灯台まで来るともうそこはなじみの場所です。
別府湾に入ると
予想していた雨雲は消え、空は明るさを取り戻していました。
朝のうちにひどく降ったということでした。
エンジンの音以外には何も聞こえません。
波一つないのです。
ときどき遠くで魚が跳ねていました。
あんまり閑かすぎて、
現実感のない波の上にうっすら高崎山が見えたときは
少しほっとした気分になりました。
波の上の時間は流れ方が違うように感じました。
よい休日でした。