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わが家のコック長 [美味しいもの]

夫が退職して2年近くになります。

サンデー毎日はいいなあ……と言ってしまうワタクシですが、
最近は家にいてくれることがとてもありがたいです。


食事を作ってくれます。


以前は帰宅後夕食の準備をすることが多かったのです。
職場から出るとき
「何を 買って帰ろうか?」
と電話をしていました。

それがいつの間にか
「何か必要なものはある?」
に変わって、最近はずっと
「今晩は何?」
と電話の内容が変わってしまいました。
最近はほとんど夫のお世話になっています。

あるとき同僚が
「ダンナが毎日 今日の晩ご飯は何?と電話してくる。同じように働いているのに悔しい。」
というような愚痴を言っていました。
「あ、それ、毎日言ってる、私が……。」と心の中でつぶやきました。
この前のクロメのお味噌汁は冷えて疲れ切った身体にしみわたるようでした。



年々仕事がきつくなっていますから、
帰ったときに即 食事がとれるというのは本当に助かります。


白いご飯は夫が炊いた方が美味しいし、お味噌汁はさらに美味しいのですよ。
お米は「研ぐ」、出汁は「昆布と鰹から」というような
基本の「キ」をきちんとすれば
本当に美味しいんだなあ……と改めて感心しております。


今日は甥っ子が遊びに来るというので
夫が時間をかけてビーフシチューを作りました。

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                             簡単なサラダはワタクシが……


わが家のコック長は☆を三つも四つももらっていました。





雨水(うすい)  [ふるさと]

この木曜日は大分市内に用事があって、
帰り道はいつもとは違う道を帰りました。

大分市内の橋の上でちょうど信号待ちになって
車窓から夕日をパチリ。
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しばらく車を走らせた後も夕焼けは残っていて
春が近づいたことを実感していました。

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遠くに阿蘇。噴煙が少し見えました。
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金曜日は梅の咲き具合を確かめに。

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ちょうど見頃でした。



「雨水」だから雨が降るかな……と思っていたら
土曜日の今日は朝から雨。

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花が咲けばカメラの楽しみはあるけれど
やっぱり海が恋しい今日この頃。


たしかに……大分のオキテ [本]

寒いので動けず、こんな本を読んでました。

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「オキテ」と言うよりは「知っておけば楽しい大分の話題」というところでしょうか。


その中でうなずけるのをいくつか紹介。


オキテ5「公衆浴場ルールが厳格。」

これは別府エリア限定。別府温泉のルールですね。

どんなに熱くても水を足してはいけない。

そうです、そうです。
熱いんですが、がまんしないと。
これはよーく知ってます。
度々別府に行ってると慣れてくるんですけれどね。

湯船の縁に座って、足だけ温泉に浸ける行為も禁止。

そういえば見たことないですね。
言われて気づきました。

ワタクシ流にもうひとつ付け加えるなら、
「ここが別府でいちばんいい温泉。」
という地元共同浴場のおばちゃんたちの言葉を尊重しなくてはならない。



オキテ9「読めない地名がたくさんある。」


読めない地名は大分に限ったことではないとは思うけどな。

大分県民であるか否かの一番簡単なテストは「安心院」を読ませるとわかるとか。
確かにそれはそうかも。
県名も「大分」で「おおいた」ですからねえ。
「佐伯」は「さいき」。これを読み間違えると佐伯の人は不機嫌になるらしいです。


オキテ94「高崎山とうみたまごを別府市と思っている人が県内でもけっこう多い。」

県外のみなさんはご存じでした?
私は知ってましたけれど、私の「別府に帰ってきた」マークは高崎山なんですよね~。



まあ、なんでこれが「オキテ」なの?と思われることもけっこうありますが、
「意外な日本一」など「へえ……」と改めて知ったこともいくつかあって、
酒の肴にはなりそうです。


ちなみに大分の男性は自分のことを「九州男児」とは言わないんだとか。
ほんと?



ぬくい一日でしたね。 [鳥]

急にぬくかったですね、今日は。
「なまぬきい」とこちらでは言います。
しめっぽいような暖かさですね。


こんなにぬくいと海はさぞよかろう……と思うのですが、
夫は東京に行っちゃってます。
娘は京都です。
私はこちらで抜けられない用事が入っていました。


こんな調子でヨットで遊べません(T^T)

……


家の周囲を歩くと
土の匂いに草の匂い、春の匂いですね~。

白菜もこんなです。

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鍋の季節も終わりかな……。

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梅もどんどん咲いています。でも、豊後梅はまだ先。

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暖かいとスズメたちも賑やかです。

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夕暮れ時 ねぐらのサザンカの木は
スズメのおしゃべりの声で溢れていました。

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せつなくて読めない 「ことり」小川洋子 [本]

この前の日曜日、夫を待つ間に書店で買った文庫本。

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この時期 鳥ブログになってしまう私としては
タイトルに惹かれたのであろう。


人間の言葉は話せないけれど、小鳥のさえずりを理解する兄と、
兄の言葉を唯一わかる弟。
ひっそりと静かな物語だが、その世界にどんどん引き込まれていった。


こんな場面があった。
兄と弟の会話である。

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「今日、ツグミがきたよ」
「じゃあ、もう冬だ」
「うん」
「枝にリンゴ、刺しておいたの?」
「でもツグミはリンゴを食べない」
「どうして?」
「遠慮して」
「へえ」
「先にヒヨドリがいたから」
「仲が悪いの?」
「ヒヨドリは賑やかで、頭がボサボサして、腕白だ。
 ツグミは圧倒されて、地面で土を掘り返してた」
「喧嘩はしないんだね」
「しない。土の中の虫を探すだけ。いじけてもいないし、めそめそもしていない。
 ただ遠慮しているだけ」
「へえ、そうなのか……」
「でも、ヒヨドリがこぼしたリンゴの屑は食べるよ」

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……どこでも同じ鳥の風景なんだな。作者もリンゴを庭に置いてるんだろうな。




わが家の庭で
この場面のツグミの役を担っているのがシロハラだ。
ヒヨドリのいないときをねらって遠慮がちにやってくる。


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道路沿いのツツジの植え込みの下に長い時間じっとしていることもある。

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最近ツグミは畑の中をよく歩いているが、
やはりリンゴを食べには来ない。



……さて、物語では兄が逝き、「小鳥のおじさん」と呼ばれる弟は孤独の中にいる。

物語とは言え、弟の周囲の「冷たさ」に胸が痛んで
どうも先を読み進められぬ。


メジロの鳴き声を真似する「小鳥のおじさん」の行き着く先を確かめられないまま
本は机に置かれたままである。


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               作者は「博士の愛した数式」を書いた人だと後で気づいた。



小豆島 [ヨット]

金曜日 ちょっと遅くなって帰宅したら
夫が「二十四の瞳」を見ていた。
1954年(昭和29年)に公開された木下惠介監督・脚本、高峰秀子主演の古い映画。
最近録画したもののようだ。


映画を見ながら
私は二年前のCHIHAYAの回航のことを思い出していた。


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2014年は雪が多くて寒い年だった。
回航は極寒の一月。
横浜から数々の苦難を乗り越えてCHIHAYAは別府にやってきた。


西宮からの回航初日、夫とOさんは強い西風に進路を阻まれて
小豆島内海湾の草壁港に避難したのだった。
そのときの記事に
「ここは鏡のように穏やかで美しい港でした。」
と夫の印象を記してある。


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映画の舞台となった岬のそばも通っている。


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「二十四の瞳」は有名な映画だが、私も夫も最後までじっくり見たのは初めて。
主役の高峰秀子さんはもちろん12人の子どもたちが
とっても生き生きしていたし、戦争の悲しみもぐっと伝わってきた。


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また、風景の取り入れ方や凝ったカメラワークがすばらしい。



しばらく見ているうちに
波や風の強さ、潮の満ち引きを気にしている自分に気づいた。
いつのまにか「海から目線」で映画を見ている自分が何となく可笑しかった。


小豆島へもいつかヨットで行けるだろう。
そのときは「二十四の瞳」を読み直してから行こう。


話題がない…… [猫]

ヨットを出さないこの時期は
鳥と猫の話題しかないヨット日記です。


しかたがないので、今日はこんな写真を。


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一見タヌキがうちの池で水を飲んでいる……ように見えますが、
これはうちの猫です。
もう猫又になってもおかしくないくらいの年寄りです。

昔は可愛かったんですけどね。

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池に氷が張った寒い朝、
猫は池の氷をなめていました。珍しいんですかね。


暖かい日には、庭の日だまりでずーっと寝ています。
とにかくよく寝ます。

そのせいかスズメどもは最近
この猫のことをバカにしているみたいです。
猫がいるのをわかってて平気で餌を食べているんです。


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以前はこんな距離にいることはなかったんですが。
猫も興味を失っているみたい。


でも、油断しない方がいいと思うよ、スズメたち。

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