川沿いの旧道を歩く [山歩き]
(今日のカテゴリは何にしたらいいんだ?とりあえず、山の中だから……)
岡城跡の料金所の案内板に、江戸時代後期の地図がある。
武家屋敷や当時の道筋など丁寧に記されていて、
現在と重ね合わせると興味深い。
4月24日は、けっこう歩いた。
まず料金所とお店のおばちゃんに挨拶をし、大手門から北の近戸門を下って、
碧雲寺界隈から城北町の旧道を歩き、
挾田集落に出て、大歳神様でお弁当を食べて、
岡城の東の端、十川(そうがわ)というところにきた。
ここまでの行程がこれ。
「ここ」と記した場所に、ここから城内であることを示す門柱が残っている。
この位置に昔は橋がかかっていて、東の下原門を通って登城したのである。
24日は私たちもそのコースを辿る予定であった……、が。
昔はここから、橋を渡って城内へと向かう道の他に、
稲葉川沿いを竹田の城下に向かう道があった。
昔と言っても、十川のちょっと川下に住んでいたお母ちゃんが、
竹田の女学校に通うのに使うこともあったから、
わりと最近(?)までは利用されていた道である。
簡易舗装など一部施されていたようだが、
度重なる稲葉川の水害で大水に洗われ、川沿いの道は消滅した。
……地元の人からもそう聞いていた。
この日、何を思いついたか、川沿いの登城口を確かめたとき、
河原が白く乾いているのに気づき、
いつもの好奇心から、足をそちらに向けることになった。
行けるところまで行ってみようというつもりだったが、
ずっと雨も降っていなかったので水量も少なく、
けっこう河原を遡ることができる。
途切れ途切れに旧道も確認できる。
今時こんな所を歩くのは、私たちとイノシシくらいであろう。
左手を見上げれば岡城の山。
下原門から見えた河原は、この辺りだろうか。
(1月の写真)
まだ行ける?
行ける、行ける。
立派に道が残っている場所もある。
夫はずいずいと先を行く。
行ける?
大丈夫。
こんなことを繰り返しているうちに、
岡城二の丸の下、三日月岩が見えるところまできてしまった。
二の丸が見えている。
ここまで来たら、来た道を戻ることはしたくない。
最後の難関?
岩を這い登って、竹藪をくぐり抜けて、広いところに出た。
やれやれと振り返ってみる。
たどり着いた広い場所は、
お殿様がお城から下りてきて、水浴びなどして遊んだ場所である。
案内板によると、三日月岩を掘ったのは元禄の頃、五代藩主らしい。
天明年間(1781年~1789年)の地図では、お茶屋と書かれており、
お城から下りてきてこちらがわに渡る橋もあったようだ。
城跡(二の丸)から見下ろした写真。
下は、昨年7月の大雨の後。
この後、きちんとした川沿いの道を歩き、
また碧雲寺前の道に戻って、近戸門から再び登城した。
歩いてきた川沿いの道をオレンジ色でマークした。
あ、いいものを思い出した。由学館のジオラマ。
岡城との位置関係がわかるはず。
下の星から上の星まで稲葉川沿いを遡った。
昭和23年に上空から米軍が撮影した写真には、
川沿いの道もしっかり写っていると夫が言う。
(お母ちゃんがこの道を使っていた頃だ!)
24日に歩いた全行程。
約10キロメートル、道なき道をよくもまあ歩いたものだ。
昨日今日(28、29日)とけっこう雨が降った。
あの道は、今はもう通れないかもしれない。
岡城跡の料金所の案内板に、江戸時代後期の地図がある。
武家屋敷や当時の道筋など丁寧に記されていて、
現在と重ね合わせると興味深い。
4月24日は、けっこう歩いた。
まず料金所とお店のおばちゃんに挨拶をし、大手門から北の近戸門を下って、
碧雲寺界隈から城北町の旧道を歩き、
挾田集落に出て、大歳神様でお弁当を食べて、
岡城の東の端、十川(そうがわ)というところにきた。
ここまでの行程がこれ。
「ここ」と記した場所に、ここから城内であることを示す門柱が残っている。
この位置に昔は橋がかかっていて、東の下原門を通って登城したのである。
24日は私たちもそのコースを辿る予定であった……、が。
昔はここから、橋を渡って城内へと向かう道の他に、
稲葉川沿いを竹田の城下に向かう道があった。
昔と言っても、十川のちょっと川下に住んでいたお母ちゃんが、
竹田の女学校に通うのに使うこともあったから、
わりと最近(?)までは利用されていた道である。
簡易舗装など一部施されていたようだが、
度重なる稲葉川の水害で大水に洗われ、川沿いの道は消滅した。
……地元の人からもそう聞いていた。
この日、何を思いついたか、川沿いの登城口を確かめたとき、
河原が白く乾いているのに気づき、
いつもの好奇心から、足をそちらに向けることになった。
行けるところまで行ってみようというつもりだったが、
ずっと雨も降っていなかったので水量も少なく、
けっこう河原を遡ることができる。
途切れ途切れに旧道も確認できる。
今時こんな所を歩くのは、私たちとイノシシくらいであろう。
左手を見上げれば岡城の山。
下原門から見えた河原は、この辺りだろうか。
(1月の写真)
まだ行ける?
行ける、行ける。
立派に道が残っている場所もある。
夫はずいずいと先を行く。
行ける?
大丈夫。
こんなことを繰り返しているうちに、
岡城二の丸の下、三日月岩が見えるところまできてしまった。
二の丸が見えている。
ここまで来たら、来た道を戻ることはしたくない。
最後の難関?
岩を這い登って、竹藪をくぐり抜けて、広いところに出た。
やれやれと振り返ってみる。
たどり着いた広い場所は、
お殿様がお城から下りてきて、水浴びなどして遊んだ場所である。
案内板によると、三日月岩を掘ったのは元禄の頃、五代藩主らしい。
天明年間(1781年~1789年)の地図では、お茶屋と書かれており、
お城から下りてきてこちらがわに渡る橋もあったようだ。
城跡(二の丸)から見下ろした写真。
下は、昨年7月の大雨の後。
この後、きちんとした川沿いの道を歩き、
また碧雲寺前の道に戻って、近戸門から再び登城した。
歩いてきた川沿いの道をオレンジ色でマークした。
あ、いいものを思い出した。由学館のジオラマ。
岡城との位置関係がわかるはず。
下の星から上の星まで稲葉川沿いを遡った。
昭和23年に上空から米軍が撮影した写真には、
川沿いの道もしっかり写っていると夫が言う。
(お母ちゃんがこの道を使っていた頃だ!)
24日に歩いた全行程。
約10キロメートル、道なき道をよくもまあ歩いたものだ。
昨日今日(28、29日)とけっこう雨が降った。
あの道は、今はもう通れないかもしれない。
大イチョウ [花や木]
密な空間がほとんどなくて、
空気の良い田舎に住んでいても、
このところのニュースは鬱になるばかり。
大分県の感染者数
4月21日 30人
4月22日 42人
4月23日 45人
4月24日 76人 あいた~(T^T)
「90歳目前の高齢者でデイサービスの利用者」が家にいるから、
けっこう気を遣った生活を送っているつもりですが、
さらに気を付けないと……と思っています。
家から遠くないところを
聖火リレーが通っていきましたが、見にいくこともしませんでした。
聖火ランナーの思いやオリンピックを目指したアスリートの願いは大事にしたいですが、
大分は感染力が強くなったウイルスが増えていると聞きましたから、
人が集まる場所は極力避けたいです。
現在、ワクチン接種の案内などは何もありません。
自分たちが感染することで周囲にもたらす迷惑を考えると、
今はもう「自衛」しかありません。
言いたいことはいろいろありますが、鬱な気分は断ち切らなくては。
とは言っても、この1年間、やることはほぼ同じです。
庭の花&畑の野菜つくり。
ウォーキング&歴史探訪、ちょっとドライブ。
テレビで(観客の感染を心配しつつ)野球観戦。
さて、気分を変えるべく「大きいもの」を見にいってきました。
家から一時間ちょっとで行ける熊本県阿蘇郡小国町にある大イチョウです。
国道212号阿蘇から日田方面のルート上、杖立温泉の近くです。
国指定天然記念物に指定されている、県下最大の大イチョウ。
その大きさは、幹まわり約12m、高さ約25mで、樹齢は1000年以上と言われています。
(熊本県公式観光サイトより)
以前から何度か訪れて、見事な幹や枝振りに感動していました。
前に来たのはいつだったかな、娘と来たこともあったよね……などと
何年も前の記憶をたどりつつ眺めていました。
まだ葉っぱは小さかったのですが、それもまた好い風景。
秋はまた見事だと思います。
大イチョウの近くのお家のワンちゃん。優しい顔。
大イチョウからちょっと日田方面に走ったところに、
地元の産物をたくさん売っているお店があって、以前からよく利用していました。
そこの大きな大きな油揚げを買いにいきました。
川の向こうに観音岩温泉があります。
家族風呂は何度か利用したことがあります。
昨年7月はじめ、豪雨による災害は杖立温泉辺りもひどかったのでした。
まだ爪痕がこんなに……。
帰ってから、災害復興関連のことをネットで調べました。
災害の後、コロナ禍とも闘いながら頑張っていらっしゃるのですね。
どうか、一日も早く大きな息ができる日が来ますように。
シャクナゲの寺(神角寺)から展望台へ [山歩き]
この頃集中力に欠けていて、何をやっても中途半端です。
目が疲れるんですよ。眼鏡のせいかなあ。(いや、歳のせい。)
そんなこんなで
4月9日の記事がこんなに遅くなってしまいましたが、
ジオパークが一望できる展望台は是非とも紹介したくて……。
最近は豊後大野市朝地町の山をうろついています。
竹田市の隣町です。
前に登った城山(朝地町鳥屋)。
9日は、城山(鳥屋城跡)が気に入って三度目の登城をするつもりでした。
でも、かすんだ風景ではおもしろくないので、
まず東隣のお山の神角寺(じんかくじ)に車で行ってみて
展望が好いかどうか確認しようという計画でした。
神角寺は標高750メートルという高い場所にあって、重要文化財もあるし、
この時期はシャクナゲが美しく咲くということでも有名なお寺なのです。
ここに来るのはずいぶん久しぶりです。
シャクナゲが見頃を迎えようとしています。
例年より早いのではないでしょうか。
ここの展望台でもジオパーク豊後大野が一望できて
まことに良い場所なのですが、
ちょっと外れた場所の墓地がナイスな眺め。
東から眺めた城山です。
確かに歴史的には何かあってもおかしくない地形。
西側は険しい谷ですが、東側は調査したらおもしろいんじゃないかな……などと
話しております。
神角寺の駐車場に朝地町の地図がありました。
神角寺の裏手を登ったところに展望台があります。
城山はやめて、そちらに歩いて行ってみようかということになりました。
神角寺の裏山から山の尾根筋を走る県道に出て、
坂道をえっちらおっちら。
城山がこちらより低く見えます。
車で来ればあっという間なのでしょうが、私たちは約25分歩いて、
標高820メートルのやすらぎ公園展望台に着きました。
おお、要塞みたい。
階段を昇れば、360度のパノラマ。
これはすばらしい。
空気がもっと澄んでいたら、最高なんですけれど。
岡城跡も良いけれど、ここも案内したい場所です。ぜひ、遊びに来て。
(車でささっと来ることができますよ。)
城山とくじゅう連山。ナイスな構図。
わあ、由布岳もよく見える!
持ってきた望遠レンズにすると、岡城がよく見える!
この前うろついた城山のてっぺん辺り。
あ、あそこの墓地は、さっき夫が双眼鏡で眺めていた場所!
夫がスマホのパノラマ機能を使って撮影しました。
阿蘇山の9万年前の噴火が作った風景です。
外輪山を見ると、噴火する前はどれだけ大きな山だったのか……。
私は、東から南、西、北とゆっくり動画にしました。
①東から南の傾山まで。
②傾山から祖母山方向。外輪山の直線。途中、岡城方向を眺めています。
③阿蘇を眺めて、西のくじゅう連山まで。城山の風景は面白いなあ。
④北方向へ。由布山がきれいです。これでほぼ一周。
そろそろ帰ります。
展望台の下は広場。
結局、誰も来なくて、しばらく展望台を独占してました。
ここの展望台は面白かったですよ。こんな良いところがあったんだ。
しかし、岡藩は広いなあ。
神角寺まで戻ってきました。
もっと空気が澄んだときに来ようと思います。
シャクナゲも今頃は満開になっていることでしょう。
目が疲れるんですよ。眼鏡のせいかなあ。(いや、歳のせい。)
そんなこんなで
4月9日の記事がこんなに遅くなってしまいましたが、
ジオパークが一望できる展望台は是非とも紹介したくて……。
最近は豊後大野市朝地町の山をうろついています。
竹田市の隣町です。
前に登った城山(朝地町鳥屋)。
9日は、城山(鳥屋城跡)が気に入って三度目の登城をするつもりでした。
でも、かすんだ風景ではおもしろくないので、
まず東隣のお山の神角寺(じんかくじ)に車で行ってみて
展望が好いかどうか確認しようという計画でした。
神角寺は標高750メートルという高い場所にあって、重要文化財もあるし、
この時期はシャクナゲが美しく咲くということでも有名なお寺なのです。
ここに来るのはずいぶん久しぶりです。
シャクナゲが見頃を迎えようとしています。
例年より早いのではないでしょうか。
ここの展望台でもジオパーク豊後大野が一望できて
まことに良い場所なのですが、
ちょっと外れた場所の墓地がナイスな眺め。
東から眺めた城山です。
確かに歴史的には何かあってもおかしくない地形。
西側は険しい谷ですが、東側は調査したらおもしろいんじゃないかな……などと
話しております。
神角寺の駐車場に朝地町の地図がありました。
神角寺の裏手を登ったところに展望台があります。
城山はやめて、そちらに歩いて行ってみようかということになりました。
神角寺の裏山から山の尾根筋を走る県道に出て、
坂道をえっちらおっちら。
城山がこちらより低く見えます。
車で来ればあっという間なのでしょうが、私たちは約25分歩いて、
標高820メートルのやすらぎ公園展望台に着きました。
おお、要塞みたい。
階段を昇れば、360度のパノラマ。
これはすばらしい。
空気がもっと澄んでいたら、最高なんですけれど。
岡城跡も良いけれど、ここも案内したい場所です。ぜひ、遊びに来て。
(車でささっと来ることができますよ。)
城山とくじゅう連山。ナイスな構図。
わあ、由布岳もよく見える!
持ってきた望遠レンズにすると、岡城がよく見える!
この前うろついた城山のてっぺん辺り。
あ、あそこの墓地は、さっき夫が双眼鏡で眺めていた場所!
夫がスマホのパノラマ機能を使って撮影しました。
阿蘇山の9万年前の噴火が作った風景です。
外輪山を見ると、噴火する前はどれだけ大きな山だったのか……。
私は、東から南、西、北とゆっくり動画にしました。
①東から南の傾山まで。
②傾山から祖母山方向。外輪山の直線。途中、岡城方向を眺めています。
③阿蘇を眺めて、西のくじゅう連山まで。城山の風景は面白いなあ。
④北方向へ。由布山がきれいです。これでほぼ一周。
そろそろ帰ります。
展望台の下は広場。
結局、誰も来なくて、しばらく展望台を独占してました。
ここの展望台は面白かったですよ。こんな良いところがあったんだ。
しかし、岡藩は広いなあ。
神角寺まで戻ってきました。
もっと空気が澄んだときに来ようと思います。
シャクナゲも今頃は満開になっていることでしょう。
復旧した豊肥線から復旧した阿蘇大橋を見た [忘れてはいけないこと]
昨年の秋、10月5日の写真です。
2020年10月3日に国道57号線が復旧、
同時に「北側復旧ルート」が開通しました。
うれしくて、その二日後に復旧国道57号線を熊本方面に走り、
新しい北側復旧道路を通って大分方面に帰ってくるドライブをしました。
阿蘇大橋はまだ工事中。
北側復旧道路は長いトンネルを掘って作られました。
今年になって3月9日。
熊本に一泊で行く用事がありました。
「特急阿蘇」を使って熊本に行くのは、
豊肥線が復旧した昨夏(8月8日)以来初めてです。
コロナの影響は大きく、車内はガラガラ。
わずか2両で、車掌さんも居ませんでした。
車内にもプラットホームにも人がいない……。
本震(2016年4月16日)とその後の豪雨で斜面崩壊した場所からやや熊本寄りに
3月7日に開通したばかりの阿蘇大橋が見えました。
有名な立野の「スイッチバック」です。
斜面の高いところで列車は停まり、運転手さんが後部の運転席に移動します。
進行方向と逆に列車は斜面を下り、立野駅に滑り込みました。
運転手さんは、ホームを歩いて、もとの運転席へ。
立野からは車掌さんも乗り込んで、列車は再び熊本方向に走り始めます。
スイッチバック、本当に久しぶり。感動。
3月9日の熊本城。
3月10日の熊本城。
「復興のシンボル」とされる天守閣が復旧工事を終え、
4月26日から内部が一般公開されるそうです。
熊本から大分に帰ります。特急阿蘇は、この日もガラガラ。
立野駅です。
運転手さんが移動中。
列車は斜面をバックで登り、
登ったところから大分方面に再び走り始めます。
では、5分ちょっとですが、スイッチバック後の列車の旅をご一緒に。
スイッチバックの説明が車内放送で流れます。
3分を過ぎたところで、普及したばかりの阿蘇大橋が見えてきます。
5年前の大災害の痕跡も。
2016年の大地震、そして豪雨災害、コロナ禍と
この5年、厳しい状況が続いています。
豊肥線の復旧、国道57号の復旧・開通、阿蘇大橋の復旧、
そして、熊本城天守閣の復旧……5年かかってようやくここまで来たのですね。
でも、完全復活にはまだまだ時間がかかるのです。
2020年10月3日に国道57号線が復旧、
同時に「北側復旧ルート」が開通しました。
うれしくて、その二日後に復旧国道57号線を熊本方面に走り、
新しい北側復旧道路を通って大分方面に帰ってくるドライブをしました。
阿蘇大橋はまだ工事中。
北側復旧道路は長いトンネルを掘って作られました。
今年になって3月9日。
熊本に一泊で行く用事がありました。
「特急阿蘇」を使って熊本に行くのは、
豊肥線が復旧した昨夏(8月8日)以来初めてです。
コロナの影響は大きく、車内はガラガラ。
わずか2両で、車掌さんも居ませんでした。
車内にもプラットホームにも人がいない……。
本震(2016年4月16日)とその後の豪雨で斜面崩壊した場所からやや熊本寄りに
3月7日に開通したばかりの阿蘇大橋が見えました。
有名な立野の「スイッチバック」です。
斜面の高いところで列車は停まり、運転手さんが後部の運転席に移動します。
進行方向と逆に列車は斜面を下り、立野駅に滑り込みました。
運転手さんは、ホームを歩いて、もとの運転席へ。
立野からは車掌さんも乗り込んで、列車は再び熊本方向に走り始めます。
スイッチバック、本当に久しぶり。感動。
3月9日の熊本城。
3月10日の熊本城。
「復興のシンボル」とされる天守閣が復旧工事を終え、
4月26日から内部が一般公開されるそうです。
熊本から大分に帰ります。特急阿蘇は、この日もガラガラ。
立野駅です。
運転手さんが移動中。
列車は斜面をバックで登り、
登ったところから大分方面に再び走り始めます。
では、5分ちょっとですが、スイッチバック後の列車の旅をご一緒に。
スイッチバックの説明が車内放送で流れます。
3分を過ぎたところで、普及したばかりの阿蘇大橋が見えてきます。
5年前の大災害の痕跡も。
2016年の大地震、そして豪雨災害、コロナ禍と
この5年、厳しい状況が続いています。
豊肥線の復旧、国道57号の復旧・開通、阿蘇大橋の復旧、
そして、熊本城天守閣の復旧……5年かかってようやくここまで来たのですね。
でも、完全復活にはまだまだ時間がかかるのです。
地元の城山は見慣れたお山 豊後大野市「鳥屋城跡」② [お城(跡)歩き]
3月26日の岡城跡は満開の桜、観光客も多かった。
桜祭りなどの人混みを避けて行った4月7日。
桜にかわって、若楓の緑がまぶしかった。
廉太郎さんは寂しくなったかな。
夫は、前の記事の「城山(鳥屋城跡)」の位置を確認している。
城山は、岡城跡や私たちの町からよく見える馴染みの山だった。
登った後で「なんだ、あの山だったのか。」というところが
私たちらしいと言えば私たちらしい。
この地域の山の形は見知っていても名前までは確認したことがない。
標高が1000メートルにも満たぬ山に四方を囲まれた生活を送っていると、
まあ、そんなものであろう。
昨年我が町の南にある御嶽から撮った写真で確認すると、ここ。
確かに古くから山城があってもおかしくないような位置と高さである。
7日はお天気は好かったが、まだ景色がかすんでいるから、
岡城歩きにしようと決めて家を出たのだが、
岡城跡から城山がよく見えたので、
じゃあ、城山に行こうと早々と城を下りた。
事務所の人から、
「あれ?もう帰るんですか?」なんて言われたのが可笑しかった。
竹田市から国道57号を東に下り、国道442号に入ると城山が見える。
若葉の美しい神角寺渓谷を通って、登山口へ。
途中、東隣の神角寺山を見ると、前よりは展望が期待できそうだった。
前には咲いていなかった花にも会えた。
二回目になると、あっという間に登れた感じだ。
「ああ、今日は西に阿蘇がぼんやり見える。あっちが阿蘇だったんだ~。」
「黄砂はないけど、まだかすんでるなあ。」
南から西に拡がる斜面を眺めた。
本丸など城の中心部と思われる。
前には行かなかった城山山頂に向かう。
北にあるピークは松や雑木に囲まれて見晴らしはよくない。残念。
そこで、見晴らしのよさそうな西の端の三の丸跡に向かう。
ちょっと下って、また登る。
西から北の方向にあるくじゅう連山や由布岳もうっすら。
南側の景色。
〇で囲んだ辺りに岡城跡がある。
双眼鏡では確認できたが、写真では確認が難しい。
枯れ木のちょうど向こう辺りの平野が我が町。
東の方向の高崎山もうっすら。
前よりはよかったが、やはり物足りない景色だ。
この日は南の尾根の先まで行ってみた。
何かありそうな気配だが、古城の遺構は見つからなかった。
眼下にいつも通る国道442が見えた。
中心部にもどって、さっき登った西の端の三の丸跡を眺める。
「やっぱりくじゅう連山や阿蘇がくっきり見たいなあ。」
帰り道、眼下に見た国道から城山を見上げた。
「とんがり」の松山が三の丸跡。
「あんなところをうろついて来たんだ~。」
「また来よう。」とすっかり城山が気に入った私たち。
4月9日。
天気がよかったので、車で上れる神角寺に行ってみて、
眺望がよければまた城山に登ろうと話していた。
が、神角寺とその山頂にある展望台が面白かったので、結局城山には行かないまま。
……これはまた次に。
地元の「城山」へ 豊後大野市「鳥屋城跡」① [お城(跡)歩き]
鳥屋(とや)城跡に行こうとして
「これは簡単には行けそうにないから出直し。」
と言ったのは、確か三年前の春。
3月29日。
出直すまでに三年かかってますが、
「今日は黄砂だから高いところに登ってもな~。だから、偵察。」
そんなつもりでやってきた登城口。
グーグルマップでは「城山」と表記されています。
鳥屋城跡の案内。
ほう、鎌倉時代の山城ですか。こっちの「城山」は古そうです。
ざっと読んで登り始めます。
案内板に従って山道を登ります。
登り始めの地点は、標高約615メートル。
ちょっと登ればけっこうな見晴らし。
黄砂が邪魔しているのが残念です。
向こうの山は標高730メートルの神角寺山。
山頂に近いところに、
国指定重要文化財の「檜皮ぶきの本堂や木造金剛力士立像」で有名な神角寺があります。
シャクナゲもきれいなんですよ。
車で行くことのできる絶景ポイントです。
さて、こちらの城山。
楽に頂上に着くのかとおもいきや、これがけっこうな「登山」です。
「偵察」のはずが、本気で登らないとやばい状況。
ここは地元の保存会の方が
登山道を定期的に手入れし、城跡を後世に残す活動をされているそうです。
それで、雑木の中の登山道も歩きやすいのです。
助かりました。
また、城山の植物も丁寧に紹介されていました。
頭が下がります。
さらに100メートル毎に、
「あと〇〇メートル」と看板が立っていて、登山を励ましてくれます。
何かがあったような形跡も。
ずいぶん登ってきました。
景色がよければ、海が見えたかも知れません。
さあ、頂上が近づきました。
あれ、頂上付近は思ったより広い!!
保存会が切り拓いて、縄張りを見やすくしているようです。
ああ、風景は……黄砂、邪魔。
標高774メートルの山城跡です。
もう一度、保存会による「縄張り図」を見てみましょう。
矢印の方向から登ってきて、
まず、黄色い丸の所辺りをうろついて、
お弁当の後、赤い丸の所まで行ってみました。
これがけっこうな距離でした。
驚きました。
かなり大規模な山城がこんなところに。
確かに「城山」。
どんな城が築かれて、どのように人が暮らしていたのでしょうか。
残念だったのは、
黄砂で風景がよく見えなかったこと。
マクロレンズしか持っていっていなかったので、全体像が撮れなかったこと。
(このところマクロばかり使っていたので……。)
というわけで、お天気の好い日を選んで、
また登ろうということになりました。
運動にもなりますし。
どんな花が咲いているかも楽しみです。
車を停めた場所の辺りは
たくさんの花が植えられていて、地元の方の熱意を感じました。
「これは簡単には行けそうにないから出直し。」
と言ったのは、確か三年前の春。
3月29日。
出直すまでに三年かかってますが、
「今日は黄砂だから高いところに登ってもな~。だから、偵察。」
そんなつもりでやってきた登城口。
グーグルマップでは「城山」と表記されています。
鳥屋城跡の案内。
ほう、鎌倉時代の山城ですか。こっちの「城山」は古そうです。
ざっと読んで登り始めます。
案内板に従って山道を登ります。
登り始めの地点は、標高約615メートル。
ちょっと登ればけっこうな見晴らし。
黄砂が邪魔しているのが残念です。
向こうの山は標高730メートルの神角寺山。
山頂に近いところに、
国指定重要文化財の「檜皮ぶきの本堂や木造金剛力士立像」で有名な神角寺があります。
シャクナゲもきれいなんですよ。
車で行くことのできる絶景ポイントです。
さて、こちらの城山。
楽に頂上に着くのかとおもいきや、これがけっこうな「登山」です。
「偵察」のはずが、本気で登らないとやばい状況。
ここは地元の保存会の方が
登山道を定期的に手入れし、城跡を後世に残す活動をされているそうです。
それで、雑木の中の登山道も歩きやすいのです。
助かりました。
また、城山の植物も丁寧に紹介されていました。
頭が下がります。
さらに100メートル毎に、
「あと〇〇メートル」と看板が立っていて、登山を励ましてくれます。
何かがあったような形跡も。
ずいぶん登ってきました。
景色がよければ、海が見えたかも知れません。
さあ、頂上が近づきました。
あれ、頂上付近は思ったより広い!!
保存会が切り拓いて、縄張りを見やすくしているようです。
ああ、風景は……黄砂、邪魔。
標高774メートルの山城跡です。
もう一度、保存会による「縄張り図」を見てみましょう。
矢印の方向から登ってきて、
まず、黄色い丸の所辺りをうろついて、
お弁当の後、赤い丸の所まで行ってみました。
これがけっこうな距離でした。
驚きました。
かなり大規模な山城がこんなところに。
確かに「城山」。
どんな城が築かれて、どのように人が暮らしていたのでしょうか。
残念だったのは、
黄砂で風景がよく見えなかったこと。
マクロレンズしか持っていっていなかったので、全体像が撮れなかったこと。
(このところマクロばかり使っていたので……。)
というわけで、お天気の好い日を選んで、
また登ろうということになりました。
運動にもなりますし。
どんな花が咲いているかも楽しみです。
車を停めた場所の辺りは
たくさんの花が植えられていて、地元の方の熱意を感じました。
黄砂 [気晴らし]
このところ黄砂がひどいので、
ウォーキングにも出られないし、
頭痛もして気分が晴れません。
気晴らしは、庭の花を眺めたり草むしりをしたり。
……花の写真でも眺めましょうか。
曇っているのに空気は乾いていて
うっかりしていると花が萎れて慌てることも……。
楽しみにしていた桜は、あっという間に咲いてあっという間に散っていきました。
岡城跡の桜はいっぱい写真があるのですが……。
記事にしようと思いつつ
時は過ぎていきます。
そのままお蔵入りになるかも。
倒木の桜。これは夫がスマホで撮ったものかな。
本丸下にひっそり咲いていた桜。
おばちゃんのお店で
お茶をいただきながら眺めた大手門の桜。
「桜にいたずらしちゃダメだよ。」と近所のスズメたちに声かけ。
酒屋さんの前は百花繚乱。
これはどこで咲いていたスミレだったかな。
よそのお庭の花桃やモクレン。
花の写真を並べましたが、
最近は、花より「野球」で気晴らししていることが多いんですよ。
明豊高校や大分県出身のプロ野球選手の活躍に盛り上がっていた今週。
ソフトバンクがもう少し勝ってくれると、さらにスカッとするんですけどね。
はやく黄砂が去って、
(もちろんコロナも落ち着いて)
スッキリした空気の中で大きな息をしたいですねえ。
ウォーキングにも出られないし、
頭痛もして気分が晴れません。
気晴らしは、庭の花を眺めたり草むしりをしたり。
……花の写真でも眺めましょうか。
曇っているのに空気は乾いていて
うっかりしていると花が萎れて慌てることも……。
楽しみにしていた桜は、あっという間に咲いてあっという間に散っていきました。
岡城跡の桜はいっぱい写真があるのですが……。
記事にしようと思いつつ
時は過ぎていきます。
そのままお蔵入りになるかも。
倒木の桜。これは夫がスマホで撮ったものかな。
本丸下にひっそり咲いていた桜。
おばちゃんのお店で
お茶をいただきながら眺めた大手門の桜。
「桜にいたずらしちゃダメだよ。」と近所のスズメたちに声かけ。
酒屋さんの前は百花繚乱。
これはどこで咲いていたスミレだったかな。
よそのお庭の花桃やモクレン。
花の写真を並べましたが、
最近は、花より「野球」で気晴らししていることが多いんですよ。
明豊高校や大分県出身のプロ野球選手の活躍に盛り上がっていた今週。
ソフトバンクがもう少し勝ってくれると、さらにスカッとするんですけどね。
はやく黄砂が去って、
(もちろんコロナも落ち着いて)
スッキリした空気の中で大きな息をしたいですねえ。