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霧の怖さを初めて知った。 [ヨット]

昨日、職場から帰るとき、ひどい雨と雷。

とうとう車を止めてしばらく様子を見ることに。
ひっきりなしの閃光に
こんなのには海の上では遭いたくないと思っていた。


そう言えば姫島遠足からの帰り道、急に霧に包まれて怖かったことを思い出した。
雷もコワイが、あのとき、霧の怖さを初めて知った。


あの日はとてもよいお天気で、夏の陽射しがガンガン降り注ぐので、
私は帆の陰に逃げ込んでいた。
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美濃崎の灯台の白も鮮やか。
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空港沖を過ぎた頃だろうか、
キャビンで寝袋を片付けていると上から夫の声。
「ちょっと上がって手伝って。」

びっくりした。
いつの間にか周囲が霧で真っ白。
「前に行って、見張りをして。」

霧に閉じ込められるのって、こんなだったんだ。
何も見えない、ホントに何も見えない。
今、大型の船が来たらどうするの?
……と
耳をそばだて、首をひっきりなしに回して監視。
こんな集中力を要求されたのは初めて。

あんなに暑かったのに、
空気がひんやりして、湿っぽい。
冷や汗がすーっと流れる気がした。


霧がふっと薄くなって視界が開けて、また、見えなくなって……。
そんなに長い時間ではなかったが、とても緊張した。


霧から出て、思いついたように写真を撮ったが、
あの怖さはもう表現できなかった。
P6160869s.jpg
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コメント 9

なんかん

霧は、怖いですね。
昔、漁にいっていた父が、濃霧に囲まれて、セミの鳴き声を聞いて陸の方向と距離を確認しながら帰ったと言ってました。
by なんかん (2013-07-04 06:43) 

ケース家

昔日振島へコンパスも積んでない友達のヨットで行った帰り、霧にまかれて迷ったことがあります。
瀬の上で釣りしてる人を見つけて「どっちへ帰ったらいいの」と聞いたら笑われました(^_^;)
by ケース家 (2013-07-04 13:38) 

ちはやママ

>なんかん様

濃霧の中で、自艇のエンジン音だけが響くのは不気味でした。
セミの鳴き声を聞いて……というのは何かすごい。
聴覚を目一杯働かせて帰ろうとなさったのですね。
お父様のエピソード、今なら実感としてわかります。

海にはもっともっと知らないことがあるのだろうと思いました。


>ケース家様

白い闇の中では、コンパスがないと困りますよね。
あのとき、レーダーとか必要なんじゃないかと思ってしまいました。
(買えませんけど。)

あんなにお天気がよかったのに、
気がついたら霧……なんてことは、
海にはよくある事なのでしょうか。

by ちはやママ (2013-07-04 21:38) 

reiko

怖いことを無事通り抜けられたのは、普段できない体験ができた分すごくラッキーな事ですよね。
実際にそんな局面に遭遇したら、怖いことなのでしょうけれど、実はこの記事読みながらまっさきに思ったのは、”わあ、でも素敵だったろうな”ということです。
霧の時はこちらも霧笛を発信した方がよいのでしょうね。笛をつんでおこうと思います。

by reiko (2013-07-05 23:21) 

ほわいとほーく

時化よりガスの方が厄介です。
この時季は夜から朝のうちにかけて濃霧が発生することがよくあります。
シングルハンドで、濃霧の中を航行する心細さはこの上ありません。
濃霧で自艇の航海灯がかすむこともしばしば・・・
当然周りは何も見えません。雲の中を走っているようなものです。
引き返すわけにもいかず、留まるわけにもいかず、じわっと進むのですがドキドキです。
ガスの時は必ず手元にフォグホーンを用意しています。
レーダーがなくても、ハンディGPSがあると心強いですよ。
by ほわいとほーく (2013-07-06 10:25) 

中津のビール飲み

自分も空港から国東の間でガスられたことがあります。
真っ白な視野から突然漁船が現れ、すぐ近くを通過された時は本当に怖かったです。
そのときから空気で充填できるフォーンを積むようになりました。
AISやレーダーを積めば万全かもしれないけど、高いし(もしかしたら自分の船の船体価格以上かも?)、長距離の移動がまだできないので保留となってます。

by 中津のビール飲み (2013-07-06 12:31) 

ちはやママ

>reiko様

濃霧の中で不思議な船に出会った。それは×年前に失踪した船だった……。
濃霧から出ると、そこは××年前の世界だった……。
小説によくある設定が、やけに現実味を帯びた時間でした。
現実には出会いたくない不思議空間です。
もうコワイのはイヤ……という気分です。


>ほわいとほーく様

本当に、パルピットにしがみついているのよりコワイと思いました。

先輩ヨットマンにお話しすると、
「濃霧の中で大きい船からサーチライトで照らされた。」という経験談を語ってくださいました。ぞーっ。

フォグホーンの購入を考えたいと思います。
購入希望備品が増えて困ります(;.;)


>中津のビール飲み様

あれ、方向感覚もおかしくなりますね。
ケース家さんが釣り人に方向を聞いたとおっしゃっていましたが、
私も夫に、「どっちが陸?ここ、どこ辺?」と
何度も聞きました。
見慣れた風景が現れたときはほーっと肩から力が抜けました。

レーダーの値段を夫から聞いて(・0・)
要らん~。
by ちはやママ (2013-07-06 18:52) 

コック長

霧は怖いですね
でも神秘的で何かが起こりそうな怖さと期待のような摩訶不思議感もありますよね
うちでは霧に関しては”長崎鼻事件”というのがありました
国東半島の香々地で開催されるレースに出かけた時のことです
大津島を回るとすぐ深い霧に包まれ視界は50mもなく風はそよともせずに典型的な瀬戸の朝のベタ凪でした
海図の上で方向を決めオートパイロットを調整し本船が来たら怖いねえなどと口ではいうもののいつものノー天気野郎ばかりであれこれ雑談で盛り上がりながら瀬戸内海を横断したのです
当時は船用のGPSはなく車用の移動できるGPSを積んでいたのですがこれが全くあてにならない代物で時々陸上を走っていると示したりするので一応付けてはいましたが誰も信用していない状態でした
そのうちそろそろ香々地のそばの長崎鼻が見える頃だと前方に気をつけていますと長崎鼻と思われる特徴ある岬が霧の中にぼわんと見えてきました
でもその東に香々地の湾が見えません
GPSは姫島の北を示しています
でもオートパイロットへの信頼と波風がないことで自分たちは香々地の近くにいることを露ほども疑いませんでしたのでああコイツはダメだねえと端からGPSを馬鹿にして無視しまてした
あれひとつ手前の岬なのかなと西進を続けるとまた長崎鼻らしき岬が見えます
でもその先には生コンサイロが見えこれって姫島の工場に似てるねえなどと言いながらひたすらまだGPSは無視
ひたすら西進しまたまた長崎鼻らしき岬がみえますがその先に香々地の湾はありません?!
え・・・ここってどこなの?!姫島水道?!
香々地はそこから長崎鼻もどきが3つくらい出てきた先でした!
霧は怖いです
潮の流れも怖いです
でも・・・アホが過信するともっと怖いです・・・のお話でした


by コック長 (2013-07-10 05:43) 

ちはやママ

>コック長様

やっぱり霧って怖い……皆さんのお話を伺ってそう思いました。
でも、そんな状況でもBluenoteの皆さんは本当にのんびり……。
ヨットの上での皆さんの笑顔を思い出しました。

グーグルアースで位置を見ながら読ませていただいたのですが、
霧の中をかなり流されたのですね。
笑い話で済んでよかったです……。

本格的なレースに初めて出たのが、姫島から武蔵へのコースでした。
あのときも霧で周囲が見えなくなって、
たくさんいたヨットが全く見えない時間がありました。
あのときはそれほど怖くなかったですが……。

霧に巻かれる状況が来ないことを祈るばかりです。
by ちはやママ (2013-07-10 21:37) 

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