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道端の神様に祈って [ふるさと]

正月二日のことである。


暖かさに誘われて、ちょっと遠出をした。
「久住山の麓を通って阿蘇まで行き、阿蘇神社でお参りをしよう。」
そう家族で話していた。


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ところが、阿蘇神社の周辺はお参りする車で大混乱。
さすがに肥後の一宮である。


お参りは娘と義母に任せることにして
二人を車から降ろすと
私たちは神社から離れた静かな場所に車を停めた。


鳥の鳴き声がしていた。
車を離れ、ちょっと歩くと道ばたに石碑。
「猿田彦」の文字が見えた。


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猿田彦は確か「古事記」で道案内をした神様だったな……と思って
時間つぶしにスマホで調べてみると

「道祖神として集落のはずれや分岐に祀られている」
とあった。
……なるほど。


そう離れていないところにも違った形だが
同じように「猿田彦」の文字が彫られた碑。

ここはムラのどんな場所になるのか
よそ者には知る由もないが
何となく手を合わせたい気持ちになった。


そのとき何をお願いしたのか忘れてしまったが、
写真を見ながら今、心の中で手を合わせる。



……道に迷ってしまうことがありませんように。


三連休も明けて
本格的に仕事が動き出して
いちいち迷う日々である。


P1023369.jpg








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コメント 6

萬木寛次

僕の友人で、道祖神の写しを集め続けた人が居ました。
至る所の道祖神を、魚拓を取るようにして紙に写して居ました。
ちゃんと、道祖神を汚さないように工夫をして。
その彼は、何回目かの道祖神巡りの旅から帰ってから、玄関で突然亡くなりました。
CHIHAYAママのブログで、ついつい思い出しました。
亡くなる話ですみませんが、懐かしい彼を思い出せたので、ご容赦を。
by 萬木寛次 (2016-01-12 23:54) 

ちはやママ

>萬木寛次様

おはようございます。

私はそのとき、
今年の干支が「さる」なので思わず目についたのかもしれません。

古い道ならどこにでもいらっしゃる神様ですが、
「旅人を守る」「その集落を守る」というように、
「守ってくれる」という安心感をくださる
とても身近な神様なんですね。

その方はどんなところに魅力を感じたのでしょうね……。

by ちはやママ (2016-01-13 07:23) 

萬木寛次

そうですね。
彼が、どこに魅力を感じて道祖神を巡り続けたのか。
そのうちにゆっくり聞けると思っている内に、逢えなくなりました。
きっと天国へ行っていますね。
by 萬木寛次 (2016-01-14 23:52) 

LongLong

道祖神ではないけど、お地蔵さんをモデルに津波戸山と中山仙境に
行きました、いい顔しています、
by LongLong (2016-01-16 18:55) 

ちはやママ

>萬木寛次様

その方の気持ちも何となくわかるような
道祖神のたたずまいでした。



by ちはやママ (2016-01-16 21:05) 

ちはやママ

>LongLong様

そう言えばお地蔵様も
いろんな場所でお目にかかります。
お地蔵様も優しいお顔で守ってくださるのですね。

大分にはまだ知らないところがいっぱいあるんだなあ……。
by ちはやママ (2016-01-16 21:08) 

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