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「あくまき」いただきました。 [美味しいもの]

5月の始めに、夫のお友達から「あくまき」が届きました。


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2018年に夫が指宿で前立腺がんの治療をしたとき、
一緒の宿で、一緒に治療を受けた鹿児島の方です。
あくまきは彼の奥様のお手製だそうです。



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ずんと重たいあくまきが二本。
この時期に送られてきたということは、
端午の節句に関係あるのかと思って調べたら、やはりそうでした。


「鹿児島の食ウエブサイト」によると、

「関ヶ原の戦いの際に薩摩藩の島津義弘公が日持ちのする兵糧として持参したのが始まりであると言われている。

その後、男の子がたくましく健やかに成長するように祈る、母の心のぬくもりに満ちた祝い餅菓子として端午の節句に作られるようになった。

灰汁と竹の皮を使うという保存と実益を兼ねた薩摩人の知恵が、食べものが腐敗しやすい高温多湿な鹿児島の食文化として今も受け継がれている。」



なるほど。
西郷さんも持ち歩いたと別のサイトに出ていました。



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あくまきの作り方も出ていました。
下準備からけっこう時間がかかるみたいです。
木灰で灰汁を作って、それに餅米を一晩浸けたのを
竹の皮に詰めてくるんで、灰汁で三時間以上煮る……今時の人は作れないのでは?


食感はもっちり、ねっとりといった感じでしょうか。
あくまきそのものの味を表現するのは難しいです。
わが家では、きな粉、黒砂糖、お醤油で食べました。


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いただきながら、「滋味」というのはこんなときに使う言葉なのかなと考えて、
またまた調べてみました。

goo辞書によると、

1 栄養があって味のいいこと。栄養豊富でおいしい食べ物。
2 豊かで深い精神的な味わい。

なるほど。



端午のお節句の時期に家族の健康を願って、
しっかり準備をして、じっくりと時間を掛けて作られた郷土の和菓子。
滋味に溢れるいただきものでした。


まことに鹿児島の人は情に厚い。



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コメント 4

ケース家

「あくまき」食べたこと無いかも。
手作りを送っていただく友人、ありがたい存在ですね。

by ケース家 (2021-05-21 08:00) 

くんちゃん

「こんにっちゃだごわした きょうはよかてんきごあんだなあ。
いっぺこっぺされもしたなあ しったいだもした。」
ほんの短い期間でしたが同室になった友人が教えてくれた「かごんま弁」を思い出させて貰いました。
何故か外来語の「ゴム」を「ぎった」と云うのです。
不思議です。
元気でいるのかなぁ・・・大久保君は・・・・・。
by くんちゃん (2021-05-21 08:05) 

ちはやママ

>ケース家様

あくまきは、人によって好き嫌いがあるそうですが、
わが家では、夫の妹が鹿児島にいるおかげで食べ慣れています。
手作りというのは本当にあたたかいものですね。
秋にはわが家で手作りの干し柿でお礼をしようかと話しています。


by ちはやママ (2021-05-21 13:21) 

ちはやママ

>くんちゃん様

大久保君はお元気だとよいですね。彼の方のご子孫でしょうか?
「ぎった」の由来を今度義妹に聞いておきますね。

夫は指宿にいたひと月半の間に
鹿児島弁にずいぶん慣れたと言っていました。
かなり聞き分けられるようになったそうです。
鹿児島弁の中でも頴娃(えい)語は、かなり難しいそうです。
鹿児島は食文化も言葉も豊かですねえ。
by ちはやママ (2021-05-21 13:31) 

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