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朝倉文夫記念館 豊後大野市朝地町 [ふるさと]

日本橋の有名な「麒麟像」を作った渡辺長男(おさお)と

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「墓守」などでよく知られている彫刻(彫塑)家朝倉文夫は

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兄弟で、わがふるさと豊後大野の出身です。
(文夫は10歳のときに朝倉家の養子となっています。)

どちらかといえば朝倉文夫の方が有名ですが、
先に彫塑と言う手法で名を成したのは兄の長男で、
文夫は兄を頼って上京、同じ道を歩むことになります。
もう一人の弟大塚辰夫も同じ彫刻家ですし、
三兄弟の関係者は芸術分野で活躍されていますから、
本当に才能豊かな一族なのですね。



三人の父、渡辺要蔵は岡藩士でしたから、竹田市とも縁が深く、
竹田の街では兄弟の塑像をあちこちで見ることができます。

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このブログでおなじみの岡城のこの人は朝倉文夫作。

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竹田高校や竹田駅にも文夫の作品がありました。



渡辺長男の作品も街の中で見ることができます。これは愛染堂の下。

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あの広瀬武夫中佐を祀った広瀬神社にも長男作の胸像がありました。

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……出身地である豊後大野市朝地町の丘陵には朝倉文夫記念館があります。

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現在「渡辺長男・朝倉文夫 兄弟それぞれの道」という企画展が開かれているので、
夫と見に行ってきました。


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緑に包まれた記念館の入り口を入ると
「墓守」が出迎えてくれます。


それほど大きな美術館ではないのですが、
文夫の作品を身近に感じることのできる展示室になっています。


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裸婦像も有名ですが、
猫が好きだった文夫はたくさんの猫の塑像を遺しています。
(ちーすけを思い出して、うるっときてしまいました。)

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今回は長男の作品も並べられ、(ともに日本彫刻界で名を成した人ではありますが)
作風の違いも楽しむことができます。


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古典の色合いが濃く、人物の内面をも描き出す渡辺長男の作品、  

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東洋のロダンと呼ばれ、写実を貫いた文夫の作品……いずれも見応えがありました。

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……記念館の周囲は広くて気持ちの良い空間が広がっています。


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なんと大きなにゃんこ。(これは朝倉文夫の作じゃないです。)
次は孫たちと一緒に来たいですね。


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現代アートも随所に置かれ、いろいろな楽しみ方のできる奥豊後の隠れた癒し場所です。


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下は朝倉文夫の娘響子の作品。

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ちなみに大分県立美術館では、「朝倉文夫生誕140年記念 猫と巡る140年、そして現在」が開催されています。
こちらも近々見にいく予定。


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東京に行くことがあったら、日本橋の麒麟像を見てみたいし、
台東区の朝倉彫塑館にも行ってみたいなあ。


コメント(2) 

コメント 2

ケース家

芸術は感じてもらえばそれでいいと絵描きの同級生が言ってました。
こうしゃくは要らないですよね。
良いもの見てると気持ちが豊かになるかもしれない。しらんけど(^_^;)
by ケース家 (2023-07-04 10:56) 

ちはやママ

>ケース家様

久々に美術館で「よいものをみたなあ。」という気分でした。
たしかにこうしゃくは要らないですねえ。
竹田の街には随所によいものがあります。
よい風景も。


by ちはやママ (2023-07-04 18:06) 

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