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お盆は「酒まんじゅう」作り [美味しいもの]

猛暑お見舞い申し上げます。
朝はちょっと秋っぽい風を感じますが、
昼間は一時も外に居られない暑さですね。


今年のお盆はお客様もほとんど来ないので、
ここはひとつ「酒まんじゅう」でも作ろうかという話になりました。


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「酒まんじゅう」は豊肥地方(豊後大野市・竹田市)で食べられている郷土菓子。 麹による発酵の力でまんじゅうをふくらませるのが特徴……なんて、ネットの記事にでていますが、
夫も私も、昔から当たり前に食べていたまんじゅうがこの辺り限定とは
天開さんとまんじゅう作りをするまでは気が付いていませんでした。




天開さんとまんじゅう作りをしたのは6年前。


そのときの指揮官は我が家のお母ちゃんでした。
その後、指揮官の体力が落ちてしまって
まんじゅうは地元の販売所で買うだけに……。



今回は指揮官がいないので、夫の記憶が手掛かりです。
(私はお母ちゃんに任せっきりで、作る記憶があまりなくて……。)


まずは酒の仕込み。
6年前に使った桶は修復できず、プラスチック容器を使うことになりました。


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麹とごはんとお湯と種(前の饅頭通りに使ったもの)を混ぜて、
たぎるの(発酵)を待ちます。
12日の夜に仕込み。





13日はかんからの葉っぱを採りにいきます。
地元の山道を車でゆっくり走らせながら探していると、
よい葉っぱがありましたよ。


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帰宅してもまんじゅう酒はまだ発酵していません。
夜になっても発酵しないので、仕方なく寝ます。



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14日の早朝、甘酸っぱい香りで目が覚めたらこんな時間。
やっと発酵してきたようです。


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いったん寝て、朝食後、まんじゅう作り開始。
今日の指揮官は夫。
指示に従って道具の準備をしたり、かんからの葉っぱを洗ったり。


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これは我が家の「もろぶた」。

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まんじゅう酒を濾します。


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竹田市で買ってきた地粉(地元で収穫、製粉された国産小麦粉)1.5キログラムをふるって使います。


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夫がこねて、私がまんじゅう酒を少しずつ注ぎます。


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こねまくり。


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やっと形ができてきました。


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ちぎって掌でよくこねて、あんこを入れて丸めます。
あんこが真中になかなか入りません。


成型して「もろぶた」に入れて、しばらく待ちます。


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発酵が進んで、丸めた時より大きくなります。
40分くらい待ったら、せいろに移します。
我が家でずっと使われている「お道具」。


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二段になってます。


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強火で30分蒸して、その後だんだん火を弱めます。


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すぐに蓋をとるとまんじゅうが縮むので要注意。夫が時間を計ってます。


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1時間後。
私があんこ入れをミスったのがあるなあ。


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まずまずの出来。
お母ちゃんの技はなんとかつながっていたようですね。


竹田市の地粉でできたまんじゅうはやや色黒。
もっちりした歯ごたえで、子供のころに食べたまんじゅうを思い出します。
あんこが入っていない「しえまんじゅう」は、
黒砂糖やバターをつけて食べると美味しいんですよ。


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田植えや稲刈り、お盆やお祭りなど、
どこの家でも必ずといってよいほど作られていた酒まんじゅう。
学校の帰り道、田んぼで休憩をしている農家の方に呼び止められて
まんじゅうをもらうことはよくありました。
そんな懐かしいまんじゅうができました。



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昔ながらのまんじゅうを懐かしむ夫の同世代のお仲間で
今度まんじゅう作りの会を開催する予定なんですって。





コメント(4) 

コメント 4

ケース家

酒まんじゅうはこちらでも売ってます。
宇和島市津島町の造り酒屋が売ってる酒まんじゅうが美味しくて時々買ってましたがお店が無くなったなぁ
by ケース家 (2022-08-18 07:35) 

ちはやママ

>ケース家様

自宅で作る「まんじゅう酒」は、
どのくらいで発酵するのかわからないのが難点ですが、
地元の先輩たちはどう「読んで」いたのでしょうか。
農作業に合わせてまんじゅうがちゃんとできていたのが不思議。
熟練の技が各家々にあったのでしょうねえ。
酒屋さんのおまんじゅうはお酒の香りがするのでしょうか。

by ちはやママ (2022-08-18 10:57) 

チビmomo

先日も拝見したけど、ほんとに美味しそう。
こうやって地域の味が残っていくのはすごく大切で素晴らしいことだと思う。
こちらでは作られないし食べられないよ。
でも饅頭を揚げるあげ饅頭っていうのを作る風習はある。
祭りのご馳走にも出されるんだよ。
甘いだけだけど一個なら美味しい。
二個は油が多いから胸やけするね(笑)

まんじゅう作りの会、食べる方で参加したいな(*^^*)

by チビmomo (2022-08-27 21:17) 

ちはやママ

>チビmomo様

まんじゅうの記事を書いてから
何だかぼおっと過ごしていました。
が、この間にもう一度まんじゅう作りをしています。
施設に入っているお母ちゃんにも届けましたよ。
そして、また今夜も「まんじゅう酒」の仕込みをしています。
八月は「まんじゅう月」ということにしておきましょう。

あげ饅頭と言うのも食べてみたいですねえ。
全国にいろいろな地域の味があって、
その土地その土地に伝えられているのでしょうね。

ああ、早く自由な気分で旅行ができて、
その土地の美味しいものを食べられる時が来るといいですねえ!
by ちはやママ (2022-08-27 22:31) 

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