道端の神様に祈って [ふるさと]
正月二日のことである。
暖かさに誘われて、ちょっと遠出をした。
「久住山の麓を通って阿蘇まで行き、阿蘇神社でお参りをしよう。」
そう家族で話していた。
ところが、阿蘇神社の周辺はお参りする車で大混乱。
さすがに肥後の一宮である。
お参りは娘と義母に任せることにして
二人を車から降ろすと
私たちは神社から離れた静かな場所に車を停めた。
鳥の鳴き声がしていた。
車を離れ、ちょっと歩くと道ばたに石碑。
「猿田彦」の文字が見えた。
猿田彦は確か「古事記」で道案内をした神様だったな……と思って
時間つぶしにスマホで調べてみると
「道祖神として集落のはずれや分岐に祀られている」
とあった。
……なるほど。
そう離れていないところにも違った形だが
同じように「猿田彦」の文字が彫られた碑。
ここはムラのどんな場所になるのか
よそ者には知る由もないが
何となく手を合わせたい気持ちになった。
そのとき何をお願いしたのか忘れてしまったが、
写真を見ながら今、心の中で手を合わせる。
……道に迷ってしまうことがありませんように。
三連休も明けて
本格的に仕事が動き出して
いちいち迷う日々である。
暖かさに誘われて、ちょっと遠出をした。
「久住山の麓を通って阿蘇まで行き、阿蘇神社でお参りをしよう。」
そう家族で話していた。
ところが、阿蘇神社の周辺はお参りする車で大混乱。
さすがに肥後の一宮である。
お参りは娘と義母に任せることにして
二人を車から降ろすと
私たちは神社から離れた静かな場所に車を停めた。
鳥の鳴き声がしていた。
車を離れ、ちょっと歩くと道ばたに石碑。
「猿田彦」の文字が見えた。
猿田彦は確か「古事記」で道案内をした神様だったな……と思って
時間つぶしにスマホで調べてみると
「道祖神として集落のはずれや分岐に祀られている」
とあった。
……なるほど。
そう離れていないところにも違った形だが
同じように「猿田彦」の文字が彫られた碑。
ここはムラのどんな場所になるのか
よそ者には知る由もないが
何となく手を合わせたい気持ちになった。
そのとき何をお願いしたのか忘れてしまったが、
写真を見ながら今、心の中で手を合わせる。
……道に迷ってしまうことがありませんように。
三連休も明けて
本格的に仕事が動き出して
いちいち迷う日々である。