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「ヨット」が出てくる児童文学「白いイルカの浜辺」 [本]

久々にヨットが出てくる小説を読んだ。

イギリスの作家ジル・ルイス作「白いイルカの浜辺」。

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モアナ号というヨットの持ち主は
母を亡くした少女とその父。


イルカとイルカのいる海を守ろうとする
とってもたくましい少女カラと
身体に障害を持ちながらも
すばらしいヨットマンに成長していく相棒フィリクスという少年。
この二人の活躍が語られる。


圧巻は時化た海にモアナ号で乗り出した友達を救うために
二人が小さいヨットで海に飛び出していくところ。
(私が小説家だったら、こんな海に子どもを絶対行かせない……たとえ架空の世界でも!)

……


「うねる波がよせては、岸壁にあたってくだける。
私は、ヨットの船体をゆさぶる波の力をひしひしと感じていた。
……
モアナ号は帆を大きく広げているせいで、
海面すれすれまでかたむいていた。

フィリクスが帆をちぢめたが、
それでも船体はかたむき、
私は身体を外にそらせてバランスをとらなくてはならない。
このヨットには長い垂下竜骨があるので、
転覆する心配はあまりなさそうだ。
私はフィリクスを見やったが、
きびしい顔で集中している。」


……


訳した人はヨットに乗っている人なのかな?
もしヨットを知らなければ、
訳をつけるのは大変だっただろうな……なんて思ってしまった。