別府湯けむりヨットレース2016③前へ!! [ヨット]
湯けむりレースの二週間前にあった新門司のレース。
特にジェノアに異常はなかった。
そのジェノアにアクシデントである。
グルーブを通らないのである。
わけがわからない。
スタート時刻は迫っていて、
メインもあがってないから、口から心臓が飛び出しそうな思いに駆られる。
艇上では指示がどんどん飛んで
アクシデントの対応が決まっていく。
サエコさんがキャビンからナンバー3のダクロンを抱えて飛び出してくる。
私は、キャビンに飛び込んでカメラを放り出し
外したジェノアを引っ張りこむ手伝いをする。
いつスタートしたのかもわからない。
あっという間にセールはあがったらしい。
下からとりあえず写真を撮っておく。
おそるおそる顔を出した。
右前方、たくさんのヨット。
かなり遅れたのではないかと思ったが、
ホシノさんが
「悪くない位置にいる。」と言う。
落ち着いた声に胸をなでおろす。
CHIHAYAはずいぶん左海面を走っているようだ。
状況を確認し合う会話が途切れることなく続く。
次の動きの確認、セールのトリム、風の方向、船の位置、ブローの対応……。
とにかく情報量がすごい。
横浜でも本当に強いチームなのだ、彼らは。
このアクシデントで写真を撮る気持ちはすっかり萎えていた。
こんなことになるなんて……申し訳なさに胸が塞がっていた。
しかし、誰もが前向き。
「かえって、このセールの大きさがよかったんじゃない?」
「いいとこ、いいとこ。」
そんな会話とスピードに乗った爽快感に
胸のつかえが飛んでいく。
第一マーク付近の先頭集団。
追う。
CHIHAYAも第一マークへ。
師匠、あざやか!
ひたすら前へ!!
特にジェノアに異常はなかった。
そのジェノアにアクシデントである。
グルーブを通らないのである。
わけがわからない。
スタート時刻は迫っていて、
メインもあがってないから、口から心臓が飛び出しそうな思いに駆られる。
艇上では指示がどんどん飛んで
アクシデントの対応が決まっていく。
サエコさんがキャビンからナンバー3のダクロンを抱えて飛び出してくる。
私は、キャビンに飛び込んでカメラを放り出し
外したジェノアを引っ張りこむ手伝いをする。
いつスタートしたのかもわからない。
あっという間にセールはあがったらしい。
下からとりあえず写真を撮っておく。
おそるおそる顔を出した。
右前方、たくさんのヨット。
かなり遅れたのではないかと思ったが、
ホシノさんが
「悪くない位置にいる。」と言う。
落ち着いた声に胸をなでおろす。
CHIHAYAはずいぶん左海面を走っているようだ。
状況を確認し合う会話が途切れることなく続く。
次の動きの確認、セールのトリム、風の方向、船の位置、ブローの対応……。
とにかく情報量がすごい。
横浜でも本当に強いチームなのだ、彼らは。
このアクシデントで写真を撮る気持ちはすっかり萎えていた。
こんなことになるなんて……申し訳なさに胸が塞がっていた。
しかし、誰もが前向き。
「かえって、このセールの大きさがよかったんじゃない?」
「いいとこ、いいとこ。」
そんな会話とスピードに乗った爽快感に
胸のつかえが飛んでいく。
第一マーク付近の先頭集団。
追う。
CHIHAYAも第一マークへ。
師匠、あざやか!
ひたすら前へ!!