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姫島行①雷が怖かったよ~ [ヨット]

姫島に住む私の知人が幹事で
ちょっとした懇親会を姫島で持つと決めたのは一年前。

そのときから「ヨットで行けるといいね。」と夫と話していた。


しかし、二人して家を出ることが難しくなっている昨今、
ヨットで行くことは半ばあきらめていたが、救世主が現れた。
帰省中の我が娘ちゃんである。


「安心して行ってこい。」というので、一泊二日の姫島行きが実現。
久々のクルージングである。


8月17日。午前11時、別府を出発。
ひどい暑さ。

ヨットを出すとき、
「いってらっしゃい。」と声をかけてくださったのは
このところ別府に逗留されているヨットのオーナーさん。
「いってきま~す。」


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気温は高かったが、海上の風は気持ちよかった。
薄曇り。雲の動きで海面の色が変わるのを見ては楽しんでいた。
風向きが悪くセールは揚げられなかった。


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美濃崎を過ぎる頃になるとじりじりと陽が照りつけてくるようになった。
ブームの陰に隠れていたが、
とうとう夫がビニールシートのオーニングを出してくれた。


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快適\(^O^)/
大分空港から発着する飛行機を眺めつつ
つれ潮で順調な航海。姫島の島影もだんだん大きくなってくる。


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午後3時を回ったころだろうか、
国東半島方面の雲行きがあやしくなってきた。

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到着を前に、雨がやってくるようだ。

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スマホで雨雲の動きを確認すると
姫島の南を通過する予報。

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さて、雨に遭わず到着できるか?

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夫は舫いの準備を始めていた。

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とうとう大きな雨粒が当たりだした。

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「雨だけだよね、雷の様子は見えないね。」と言った瞬間
国東方面に稲妻が走った。ゴロゴロゴロ……。

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やばいなあ……スマホで雨雲予報確認。げっ!雨雲が北にずれている。

とたん、ひどい雨!!海上は真っ白になって、何も見えなくなってしまった。
そして、雷鳴。
マストに落雷したらどうなるんだろう……とりあえず落水しないようにしなくては。

姫島を目前にして
見通しがきかない土砂降りに雷鳴……生きた心地はしない。
大きな船がいるんじゃないかと目を凝らして前方を見つめていた。

…………


20分ぐらいのことだろうか。
「姫島の岸壁が見えない?」と夫。

突然、白い景色の中に岸壁が見えてきた。
港に入りさえすれば雷もしのげるかな……でも、着岸とかどうしよう……。
そう思っていたら急に周囲が明るくなって雨が止んだ。



フェリーが見えていつも停める場所にヨットを進める。

「ヨットがいるねえ。」と夫。

あれ?あのヨットは!?
見覚えのある青いライン。



「ランスロットだ。」



日焼けした若い人たちが何人もやってきて舫いをとってくださった……私は力が抜けていた。
夫が若者たちに尋ねた。
「もしかしてN山さんがいるんですか?」

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ヨットの中からお元気な姿が現れて、いつもの張りのある太い声が響いた。

「あんたたち、何しよんの?」

それはこっちが聞きたいですよ、N山さん。


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記事を投稿してずいぶん後に知ったこと


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