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春高楼の花の……竹田市「岡城跡」④ [お城(跡)歩き]

大分でも人混みを避けるように……というお達しが出ています。
新たな感染者が激増する中で、社会生活を支えてくださっている皆様に
心から感謝をしている毎日です。



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当地は人混みとは無縁の田舎で、
退職して二年目に入った私は、今のところ買い物くらいしか複数の人と接触していません。
買い物も全て地元で、ささっと済ませています。
専ら、家のこと、畑仕事、庭いじり、ウォーキングの毎日です。
しかし、近隣の地での感染者の発生など暗いニュースに心乱されて、
ちょっとヒステリックになる私。



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人と会うことが少ない山道や城跡のウォーキングが
精神の安定を取り戻させてくれます。
それは、今の世の中でとても幸せなことなのですね。



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今日は、岡城跡の散り際の桜の様子でもと思い、明るい写真を集めてみました。




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桜の名所の岡城跡はこの時期、とても人が多いのですが、
今年は閑散としたものです。
毎年 よく見かける「花の宴」をしているグループは全くありません。



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あまり人がいないけれど、
それでも人がすれ違うとき、お互いがスッと距離をとるような感じです。
みんな注意を怠らないようにしているのでしょう。



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岡城跡は、ソメイヨシノだけでなく山桜もたくさんあります。



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4日は、休日のせいか、大手門から本丸あたりは人がいました。



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下原門辺りは全く人影がありませんでした。
桜吹雪を上手に撮りたかったけれど、腕が追いつかないのでした。



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下の写真は、「荒城の月」のメロディー舗装がわんわん響く国道です。
サイクリングでもよく走りました。


谷間に桜が舞っていました。


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本丸に近い石垣の上に武者姿のお姉さんがいて、
「荒城の月」を笛で奏でていました。
「はなのえん」の「え」は、「学校で習った方じゃないな。」と
そのとき、何となく思いました。



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……観客も少なくて残念だね。本当なら桜祭りのイベントがあったのにね。


写真を撮らせてもらったら、
「来年も来てくださいね~!」と元気な声。

……来年は普通の生活が戻ってるといいね。


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おまけ

後で調べたら、学校で習ったのは山田耕筰の編曲で、
滝廉太郎の原曲は ♯ がついていて、半音高いのでした。
私としては、二通りあることは知っていて、♯ つきの方に哀愁を感じていたのですが、
「♯ つきは当時の日本の音になくて、より日本音楽に近いように」
と考えて山田耕筰さんが編曲したという記事もあり、
へえ……と思ったことでした。



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近戸(ちかど)門跡 竹田市 「岡城跡」③ [お城(跡)歩き]

世界中がコロナウイルスの嵐に巻き込まれ、
荒海の中のヨットのように不安と命の危険に翻弄される毎日です。

皆様、お変わりはありませんか?

荒れる海では、「ヨットはかやらん。」と心の中でつぶやきつつ揺れに堪えています。
「かやらん」ことを祈りつつ、注意深く行動し、嵐が去るのを待ちたいと思います。


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……さて、今日も「人混み」とは全く無縁の山城跡の話題を。



私たちが岡城跡に登るとき、よく使うのが城の北側「近戸門跡」へのルートです。
近戸門は、岡城の「通用口」で、家臣や領民の日常的な出入りに使用されていたそうです。


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車を稲葉川沿いの小学校跡に置きます。
ここは、藩校の跡でもあり、明治から平成21年まで小学校がありました。



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小学校跡から門への道を歩き始めるとすぐに、
覆い被さるようなやぶの中に立派な石垣が遺っています。


谷間の集落を通ります。

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「昔は城下の子どもたちにとって、お城近辺は楽しい遊び場だったろうねえ……。」
などと話しながら歩いたのですが、
その子どもたちの中に、滝廉太郎少年もいたわけです。
彼は明治25年から二年三か月、竹田市に住んでいました。


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今の中学生くらいの廉太郎少年が
学校裏から近戸門への坂を駆け上がり、城跡で遊び、
それが名曲「荒城の月」につながったと云われています。



廉太郎少年も通った道です。何だか明治が「近く」に感じられます。



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最初にここを通ったのは2月の曇った寒い日でした。


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古い石垣です。どんな人たちがどんな生活を送っていたのでしょうか。


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ひと月ちょっとで緑がどんどん濃くなっていきました。

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4.2



私が、近くの高校に通っていた頃、学校林の下草刈り作業が年に一度あり、
この道を通ったことがあった……ような気がしますが、記憶は定かではありません。



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七曲がりと呼ばれるつづら折れの急坂、これがきつい、きつい。
ダイエットウォーキングにはもってこいです。
けっこうな高さを一気に登るのですから。

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登ってきた谷間を見下ろすと……。
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小学校跡から直接近戸門を目指す人はほとんどいないと思います。

料金所から大手門へ向かうのが普通の観光ルートです。
大手門に向かわず、料金所から近戸門の方向を目指すこともできます。

近戸門の下は、大手門とはまた違った趣の風景を見ることができます。


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谷間はすっかり緑に包まれました。

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近戸門跡に登りついたとき、その威容に驚く人は多いでしょう。


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私は登りついたときに見る阿蘇山と竹田の城下の風景が大好きです。
廉太郎少年もきっと眺めたことでしょう。


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ここも興味が尽きない場所です。
こんなふうに遊びながら歩き回るのです。


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2.19
「是より内 たいまつともす㕝(こと) くわえきせる 堅停止(かたくちょうじ)」
……つまり、火事になりそうなことはするな。



門の傍の楓は、秋にはきっと見事な色になるのでしょう。秋も楽しみです。


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3.21


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今日は近戸門跡にポイントを絞りました。

4日にも岡城跡を5.7キロメートル歩きました。
次に近戸門ルートを通るときは、
雑草に埋もれてるんじゃないかとちょっと心配です。


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さて、「荒城の月」の歌詞は、土井晩翠が仙台の青葉城などをイメージしたものですが、
曲は、滝廉太郎が岡城から着想を得たと云われています。


廉太郎少年が遊んだ頃は、明治の初めに壊された建物の瓦礫の山で、
今よりずっと「昔の光 いまいずこ」と感じたのではないでしょうか。

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2.15


「荒城の月」は私たちにとって郷愁を感じさせる曲なのですが、
ただ、岡城下の国道(竹田方面車線)を車が通る度、
メロディー舗装で「荒城の月」が谷間にわんわん響くのは
私は、あんまり……。



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季節は一気に……竹田市「岡城跡」② [お城(跡)歩き]

岡城跡のウォーキングは楽しいんですよ。
風景と適度な登りと広さと……..。

ここで楽しみながら5キロメートルほど歩くことができます。
だから、2月半ばから5回も通ってます。

その間に季節は移り、風景はどんどん変わりました。
今日は写真を比べてみますね。



※料金所でもらったパンフレットの城内地図がわかりやすかったので、
 私たちの動きを付けてみました。


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まずは、玄関とも言える大手門跡辺りから。

2月15日。曇り空の寒い日。

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2月19日。晴れてぽかぽかした日。

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3月21日。大手門の下の崖が何やらさっぱりした感じに。

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4月2日。桜が散りかけています。

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観光に来られた方の多くは、西の大手門の坂を登りますが、
私たちはここから登城することはあまりなく、
いつもお城の下を回る小道からお城の東側に行き、下原門から城内に入ります。
岡城の石垣を下から眺めながら……。



2月15日。

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4月2日。

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この道筋にある山桜。「岡城櫻」と看板がありました。

3月21日は満開。

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4月2日はすでに葉桜。

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下原門辺りから本丸跡への風景は大好きで、写真がたくさんあります。
それは次にご紹介するとして、
一気に本丸跡からの眺め。


3月21日は暖かかったのですが、風が強く景色はかすんでいました。

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本丸跡の桜はこんな感じでした。

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廉太郎さん、こんにちは。

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この日はここでお弁当を食べたのですが、
ダイエットに奔りすぎて、タンパク質が不足してはいけないと……。

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4月2日。桜が終わりかけで、(写真奥の方に見える)西の丸辺りはすでに若葉がきれいです。

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本丸跡から久住連山を眺めます。

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南は祖母山系。

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帰り道、お城の下の国道を走る車の中から。

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「もう何回来たかな?」
「2月に3回、3月に1回、今日で5回目。」
「年間パス3000円を買っとくべきだったかな。」



一回の入場料は300円で、高いウォーキング代かなとは思ったのですが、
寒い日に、石垣に這いつくばって雑草をとったり、
城跡の景観を取り戻す作業をしている方々をよく目撃して、
多少なりともお役に立ちたいと思っているところです。

2月17日。小雪が待った日。

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桜が終わる前に、もう少し岡城の桜の写真をお見せしたいです。


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