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宇和島パールカップ2012 その⑤「記憶にございません。」 [ヨット]

前回の記事を見て夫が言う。
「マークまでの上りではタッキングはしなかった。」

……では、あの恐ろしいブームの動きはいつのこと?

タッキングの時のヨットの動きを夫が説明してくれる。

……そんなにブームが激しく動いたのなら、
たぶん、マークを回る時ではないかと話し合った。
あのとき、マークを回りかけて、不意に前に現れたヨットを避けるために
大回りしたときであろうと……。

そんな気もする。

……では、必死になって反対側に移ったのはいつのこと?
スタート前?マークを回ったあと?
マークの後は、私は何してた?

よくわからない。言葉にしようとしても記憶は不鮮明である。

初めての大荒れのレースで、ずいぶん動顛していたようである。
何もできない上に迷惑はかけられない……それだけを考えていたように思う。
唯一できるはずの広報担当(笑)の仕事もこれじゃダメだ。

帽子を投げ捨てたのも、レース終盤のこのあたりだったかもしれない。
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最後にぎりぎりまで粘って、一回のタッキングでゴールに滑り込んだのは覚えている。
ゴールラインから外れてしまうのではないかと心配するほどの角度で……。


ゴール後、港に帰るとき、
私が呆けたようになっていると、夫が「コーヒーをみなさんに。」と要求した。
……ああ、これならできる。
キャビンに降りてお湯を沸かして温かい飲み物を準備した。
体にこわばりを感じ、明日は筋肉痛になるかもしれないと思っていた。
口の周りがしょっぱかった。


レース後、くつろぐ皆さん。P5042421s.jpg

Nさんが、今回の海の状況は厳しい方だとおっしゃった。
これまで参加した大きなレースは、全部風がないときだったから、
ちょっと海をなめていたと反省。
それにしてもヨットってよく倒れないですね、と馬鹿な質問をする私に
Nさんは倒れないしくみを親切に解説してくださった。

フェリーで今日のうちに帰る別府のお二人。
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KさんとEさんも、今日中に帰らないといけないということで、お別れする。

「皆さんお疲れ様でした。今度、レースの状況をもう少し解説してくださいね。飲みながら……。」



さて、レセプション会場に移ります。
皆さん、準備をして「乾杯」の合図を待っています。
                 P5042429s.jpg

                                  ……今日は終わるつもりだったのに。続く。