2012湯けむりヨットレース⑤風がなければ写真もない。 [ヨット]
本来なら田ノ浦沖スタートの三角コースとソーセージコースであったレース。
今回は、朝の風の都合でコース変更。
ハーバー近くをスタートして、観光港方面に向かい、
三角を二回描くコースになっていた。
CHIHAYAは今、一つ目の三角を描き終わろうとしている。
繰り返されるジャイブ。
気まぐれな風と闘うのがヨットレース。
三つ目、ハーバー近くのマークの時はキャビンに降りていた。
頭上を慌ただしく動く足音に外に出ることが躊躇された。
あ、マークを回っているんだなと思った。
スピンがするするとキャビンに落ちてきた。
外に出るタイミングを失っていると、N浦さんが声をかけてくださって頭を出すことができた。
高崎山が右前方にあった。
そちらに突っ込みすぎると風は死んでしまう……とN浦さん。
体重移動も繰り返された。
私のクルーとしての唯一の仕事だ。
高崎山の沖から田ノ浦のマークまでは、
「フェスタ」にも食らいついていた。
……しかし、風がとうとう消えてしまった。
このあと、何度 後ろを振り向いてもこのマークから離れられなかった。
相当長い時間があったのに、この間は写真がない。
遠くに風の筋がないか探したり、工場地帯の煙突の煙を見たり……。
「フェスタ」はやはり軽い。だんだん遠くなる。
鶴見岳方面。
どの艇も苦労しているのだろう。
がまんの時間が続く。
バタンバタンとセールは大きな音を立てるが、待ちかねる風ではない。
「船がバックしている!」……その声にぎょっとした。
さっきの××××の泡が、ヨットの回りに漂っていると夫が言う。
え~、そりゃ ないでしょう。
今回は、朝の風の都合でコース変更。
ハーバー近くをスタートして、観光港方面に向かい、
三角を二回描くコースになっていた。
CHIHAYAは今、一つ目の三角を描き終わろうとしている。
繰り返されるジャイブ。
気まぐれな風と闘うのがヨットレース。
三つ目、ハーバー近くのマークの時はキャビンに降りていた。
頭上を慌ただしく動く足音に外に出ることが躊躇された。
あ、マークを回っているんだなと思った。
スピンがするするとキャビンに落ちてきた。
外に出るタイミングを失っていると、N浦さんが声をかけてくださって頭を出すことができた。
高崎山が右前方にあった。
そちらに突っ込みすぎると風は死んでしまう……とN浦さん。
体重移動も繰り返された。
私のクルーとしての唯一の仕事だ。
高崎山の沖から田ノ浦のマークまでは、
「フェスタ」にも食らいついていた。
……しかし、風がとうとう消えてしまった。
このあと、何度 後ろを振り向いてもこのマークから離れられなかった。
相当長い時間があったのに、この間は写真がない。
遠くに風の筋がないか探したり、工場地帯の煙突の煙を見たり……。
「フェスタ」はやはり軽い。だんだん遠くなる。
鶴見岳方面。
どの艇も苦労しているのだろう。
がまんの時間が続く。
バタンバタンとセールは大きな音を立てるが、待ちかねる風ではない。
「船がバックしている!」……その声にぎょっとした。
さっきの××××の泡が、ヨットの回りに漂っていると夫が言う。
え~、そりゃ ないでしょう。