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2012湯けむりヨットレース③船上カメラマンにはなれない。 [ヨット]

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なかなか賑やかなCHIHAYAである。

さて、今回はカメラマンに徹することができると思っていた。
いろんなヨットの写真を撮って、広報担当に務めるつもりであった。
別府湾にこれだけのヨットがいるのは珍しいしね。

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ところが、写真選びに困っている。
構えたファインダーの中に入ってきたヨットを捉えただけ……という感じ。
もっとうまく撮りたかったなあ。

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その理由を考えてみた。

スタート前からケース家さんの操船はすばらしかった。
すいすいっと船が走るのである。
(もちろん、船底を磨き続けた夫の功績もあるだろう。)

そして、的確な指示。それに応えるクルーの動き。
私は、すっかり見とれていたのである。
船の上にケース家さんの「気」が満ちていて、それに私は引き込まれてしまったのである。

ときおり気がついて「あ、写真、撮らなくちゃ……。」という具合。
船上カメラマンには到底なれそうにない。


10時スタート。
わりとヨットのいないところをねらっていた。
ざあっとラインをきるのと同時に、ホーンが聞こえた。
右側の方を、たくさんのヨットが流れていく。壮観だった。
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どきどきするくらい陸のほうに近づいてタッキング。
第一マークを目指した。
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そのときの後方の様子。
何だかすごいことになってるぞ。      ……つづく。