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佐伯市長杯クルーザーレース①「ドラマチック佐伯」 [ヨット]

7月の最後の週末は佐伯に遠征。

私にとっては三回目の「佐伯市長杯ヨットレース」。
  一年目は、猛暑で、ゴールを目の前にして無風。やっとゴールにたどり着くという
  ドラマチックな展開。

  二年目は、美しい海やイルカとの出会い。
  ダブルハンドで島影のむちゃくちゃな風に苦しめられ、「ビリ」でゴールというドラマチックな展開。

  そして今年は……。やっぱりドラマチックだった。


別に大げさに書いているわけではないが、
ヨットレースでは毎回新たな状況が展開するので、
「いつだって初心者」の私は、出会うことがすべて「感動」なのである。
おまけに帰りの回航にはとっておきの「感動」が待っていた。
                           ……今回は「落ち」ではないので、念のため。



前置きはこれくらいにして「ドラマチック佐伯2013」スタート。


前日の雷鳴と土砂降りが嘘のような天気。
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ハーバーでの出航準備だけで汗だくになる。
熱中症対策にぬかりはないが、
このところ炎天下にいることが多いので健康状態が心配ではある。

お向かいのAさんも出発準備。
「タキオン」から「小春」というすてきな名前の小型のヨットに替わっている。
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Daisyが先に出発。
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そして、CHIHAYAも。風はない。
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すでに汗をたっぷりかいて、冷たい缶ビールが美味しい。
朝っぱらから飲めるのはこんなときくらい、ゆっくりのんびり……と、思いきや
なんと急に風が来た。

「よし、セールを揚げよう!!」
言うが早いか夫は準備にかかる。「いやだ。」という隙も与えない。

メインを揚げる。
うちのヨットはこれが重い。いつもウインチを巻くのに苦労する。
アルコールが入ったばかりだから、いっそう力が入らない。
「もっと引いて!!」
ふうふう言いながら、次はジブ。
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最初ジェノアを揚げたが、風が強すぎてレギュラーに取り替え。
しかも縮帆にする。
こんな風の中、飲み物を取りにキャビンに降りて上がろうとしたら
バランスを崩して、キャビンに転げ落ちてしまった。
この際、コンパスのランプのコードを引きちぎり、あざもいくつかこしらえてしまった。


タックを繰り返しながら別府湾を走る。
オーニングをかけてビールを飲みながらゆっくり……という遠足気分は風とともに去りぬ。
朝っぱらから、「リリース!もっと速く!」「もっと引いて!」の特訓である。
佐伯に南下するのに、別府湾をジグザグ走行させるのは何故!?


佐賀関沖で向きを変えた頃、風は消えてくれて、やっと落ち着いた船旅になった。
連れ潮で無垢島の東側を下り、保戸島沖の瀬に入る。
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佐伯の海が近づいた頃は、もう日が西に傾き、幻想的な海と山の風景が広がっていた。
ここにイルカが来てくれたら、いい「絵」になるんだけどな。
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Daisyと一緒に風無方面から入っていく。
今日はあとのことを考えて葛港に宿泊する予定だったが、
疾風さんの入り江を一度見ておきたかった。
窓から手を振ってくださったのは、奥様?
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胸がちりりと痛んだ。
風無に向かえばお目にかかれたはずだった。


船は葛港へ。P7272019.jpg


……つづく。