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霧の怖さを初めて知った。 [ヨット]

昨日、職場から帰るとき、ひどい雨と雷。

とうとう車を止めてしばらく様子を見ることに。
ひっきりなしの閃光に
こんなのには海の上では遭いたくないと思っていた。


そう言えば姫島遠足からの帰り道、急に霧に包まれて怖かったことを思い出した。
雷もコワイが、あのとき、霧の怖さを初めて知った。


あの日はとてもよいお天気で、夏の陽射しがガンガン降り注ぐので、
私は帆の陰に逃げ込んでいた。
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美濃崎の灯台の白も鮮やか。
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空港沖を過ぎた頃だろうか、
キャビンで寝袋を片付けていると上から夫の声。
「ちょっと上がって手伝って。」

びっくりした。
いつの間にか周囲が霧で真っ白。
「前に行って、見張りをして。」

霧に閉じ込められるのって、こんなだったんだ。
何も見えない、ホントに何も見えない。
今、大型の船が来たらどうするの?
……と
耳をそばだて、首をひっきりなしに回して監視。
こんな集中力を要求されたのは初めて。

あんなに暑かったのに、
空気がひんやりして、湿っぽい。
冷や汗がすーっと流れる気がした。


霧がふっと薄くなって視界が開けて、また、見えなくなって……。
そんなに長い時間ではなかったが、とても緊張した。


霧から出て、思いついたように写真を撮ったが、
あの怖さはもう表現できなかった。
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