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みかん船になって~宇和島から帰りの回航 [ヨット]

5月2日の朝である。

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レースの余韻冷めやらぬ宇和島港を出て帰途につく。
昨年ほどではないが、
朝の湿った空気の中で蜜柑の花の香りが漂っていた。

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宇和島の後、夫は天開さんたちとロングクルージングに出ることにしていたので
私はフェリーで先に帰る予定だった。
小春さん家のすてきな車に乗せてもらう話もまとまっていたが、
翌日から荒れるという予報が出たため、
結局 みんなでこの日のうちに別府に帰ることになった。

ちょっと物足りなさを感じた私たちの気配を察してくださったのだろう、
Oさんから三瓶に寄ろうという提案があった。

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Oさんご夫婦、私たちと天開さんたちで三瓶に向かうことになった。

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三瓶を訪れるのは初めてである。
宇和島を出てしばらくは穏やかな海を走ったが、
やかて美しい海岸線が見え始めた。



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そう言えばこの辺りもジオパーク。
奇岩の風景も珍しい。

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墨絵を見るような風景の中、奥まった港に入っていく。

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海の上にまでコジュケイやウグイスの声が響いてくる。
それほど静かなたたずまいだ。
ヨットに乗るようになって
「津々浦々」という言葉を実感するようになったが、
こんな美しい風景がここにもあるのだと感動を覚える。


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……おや。お元気かな?
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港では、Oさんのお友達のAさんが待っていてくださって、
早速ご自宅の蜜柑畑に案内してくださった。

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ああ、蜜柑の花の香り!!

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「まだ実が残っているので、どうぞ~。」とハサミを手渡されてワクワクである。

たわわに実った蜜柑の黄色い色と白い蜜柑の花とミツバチの羽音と……。
時じくの香の木の実を見つけた田道間守の気持ちもかくやあらんといった風情である。
(お仕事が大変なことも十分承知しているつもりではあるが……。)


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蜜柑を十分にいただいて、港に戻る。

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街並みも趣深く、またゆっくり訪れてみたい土地である。

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すでにヨットにはブロ友さんからいただいた蜜柑もたくさんあるというのに
こんなにたくさんいただいて蜜柑船になってしまった。
みなさん、ありがとうございました。

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宇和島でいただいた蜜柑に蜜柑ジュース、お米、かまぼこやお菓子などヨットにお土産満載で
もうこれは宝船と言った方がよいかも。



……三瓶を出る。

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途中三崎からのフェリーが追いついて来た。
小春ママさんが乗ってるはず。
「外見て~♪」と電話をかけたら、すぐ外に出てくださった。

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……次に豊後水道を通るのはいつになるだろうか。


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ちょっと残念だったのは
後でOさんの奥様が「イルカに気がついた?」とおっしゃって
全くそれに気づいていなかったこと。
寝てたかもしれない。



翌日から天気予報通り海は荒れた。
その前に帰っていてよかったねと夫と話した。
連休後半は、
そのお陰で「奥豊後の食文化体験教室」が開かれたわけだが、
それはまた後日。

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※おまけ

蜜柑の美味しさはもうこれは文句なし!
皮も捨てたくない!!ということで
宇和島の宇和ゴールドと三瓶の甘夏で作ってみました。
好評だったのは素材がすばらしいから!

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