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ちはやパパの「Z2」な毎日⑤ [オートバイ]

10月半ば、指宿での治療に旅立つ前、
夫が何やら悲しそうな訴えをしていた。
何かが折れて、はまり込んだまま取れない……というような。
しかし、忙しくて忙しくて
詳しいことは聞かずじまいだった。


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で、26日の夜のこと。


ヨット日記を書いていたら、夫が部屋に飛び込んできた。
うれしさを抑えきれないというように
問題解決の一部始終を語って
「ちはやパパのZ2な毎日を再開しろ。」とのリクエスト。


しかし、クリスマスレースの記事の完結を急いでいる私は要求に応えられなかった。


そうしたら珍しくも自分でFBの記事を書いたという。
よほど嬉しかったのだろう。
じゃあ、ここで書かなくても……とは思うのだけれど
私より夫の喜びを理解してくださる方が多いと思うので、
聞いてあげてください。……以下、ちはやパパの文章です。


「発端」

指宿に旅立つ前、スプロケットとチェーン取り換えの準備として
スプロケットカバーを外して状況を確認しようと考えた。
ボルトをゆるめているとパキーンと大きな音がしてボルトが折れる。
しかもネジ山部分の途中から。
いやな予感。
案の定、穴の中に折れこんでいる。ショック。しかし鹿児島に行かねばならない。


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(右上にあるニュートラルスイッチも故障していて、要交換。)



「指宿にいても気にかかる」


対策をいろいろ調べる。
とりあえず鹿児島の滞在先から交換用のボルト一式を発注。

どうするかインターネットで調べる。
エキストラクターを使う方法がよいだろうと判断。


浸透潤滑剤ワコーズのラスペネを発注。一時帰宅の時、穴に注入しておいた。


(夫はいないのに荷物がいろいろ届いていたのはコレだったのか……)




「教えを請う」


12月5日に自宅に帰る。
整備に詳しいヨットの先輩H本さんに聞くと
「エキストラクターは折れやすいぞ~。折れたら固くて穴をあけきらんぞ。」とのこと。
これは慎重な作業が必要と痛感。


折れた頭にへこみをつける自動ポンチ、ボルトサイズに合うエキストラクター、タップホルダーを購入。


クリスマスレースで乗ってくれた自動車整備のプロであるトシちゃんに聞くと、
バーナーで熱したりすると取れやすいらしい。冷却浸透スプレーも良いとのこと。

それならある。

「M6なら3㎜くらいの誘導穴をあけたら良いですよ。エキストラクターが折れてもエンジンを持って来てくれたら何とかしますよ。」
と安心のお言葉。


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「作業開始」


心を決めて作業開始。
で、誘導穴をあけるための金属用ドリルを数本用意。
ポンチで穴の中の折れたボルトの頭の中心をねらってへこみをうち、
そこにドリルをあてて慎重に深さ1㎝ほど穴をまっすぐあけていく。

ラスペネを入れ、しばらくして冷却潤滑スプレーをたっぷり注ぎ込む。
2.5㎜の穴ではエキストラクターの噛みが弱かった。

トシちゃん正しい。

穴を3㎜まで拡大して再度ラスペネ、冷却潤滑スプレーを入れる。
しばらくおいてエキストラクターを噛ませてインパクトドライバーでじわじわ回すと

「おおー!」

抜けたのであります。



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折れたのはコレ。

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とれてスッキリ。


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ここでした~!


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今度は、写真右上のチェーンとスプロケットの交換に入る予定。
(ニュートラルスイッチは交換済み。)

コレも磨かなくては。

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今年の作業はここまで。
来年の秋完成を目指しているが、さて、どうなるか。


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……トシちゃん、重ね重ねお世話になりました。
  次なるトラブルに請うご期待。(by ちはやママ)



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