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竹工芸名品展を見てきた [今日の私]

6月27日、急に美術鑑賞に行くことになりました。
「30日までだからね!」と夫。

ご近所の高齢者サロンに行くお母ちゃんを送り出して、
大急ぎの出発です。


山口県立美術館に行った記事は書いたことがあるけれど、
大分県立美術館に行った記事は書いたことがないという地元への不義理さ……。


今の県立美術館ができたのは、2015年4月。
新しくなった県立美術館に行く機会がなかっただけです。
「おーぱむ」という言葉は聞いたことがあったけれど。


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「おーぱむ」、ふうん、そんな意味だったのね。



三階まで行きます。
おお、すごい。


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おもしろーい。


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今、開催中なのは
竹工芸名品展 ニューヨークのアビー・コレクション メトロポリタン美術館蔵」
あのニューヨークメトロポリタン美術館に竹工芸の名品が集められているのですって!


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https://www.opam.jp/exhibitions/open/




大分と言えば竹工芸、竹工芸と言えば生野祥雲斎……とよく知られていますが、
なぜ大分が「竹」なのか深く考えたことはありませんでした。



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竹細工に適した真竹の生産地であること、
別府が温泉地で来客に供された竹籠などが土産として評判になり
竹細工が地場産業となったこと等、今になって認識した次第です。
近代は、プラスチック製品に負けそうになりながらも、
美術的な要素を大きく打ち出し、名人が多く生まれたことは幸いでした。




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竹工芸は写真に撮ってもよいということだったので、
写真に撮らせていただきました。
研究熱心な若者たちがカメラを向けていましたが、
竹工芸を学んでいる人たちなのでしょうか。



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ホントに細かい、細かい。
あの竹でこんな作品ができるのですねえ。
どうやって編んでいったのでしょう。



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竹工芸の魅力を世界に知らしめてくださったアビーご夫妻に感謝です。
田能村竹田、福田平八郎や高山辰雄など
大分にゆかりの作家の所蔵品を背景に
竹工芸の名品がディスプレイしてあったのは
とてもステキだったと思います。
夫の知り合いである学芸員のTさんの話によると
メトロポリタン美術館からアビーコレクション専属の学芸員さんが来て、
展示の仕方など事細かに話し合ったということでした。
この後、大阪や東京でも公開されるそうです。



名品の技に感銘も受けましたが、作品につけられた名前がとてもすてきでしたよ。



「驟雨」……ほんとだ、雨が降ってる。


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「水月」……月はどこ?ああ、まさに水に映った月!


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この作品から何をイメージしました?


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「出帆」……ああ、わかる、わかる。


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私は、この作品を見たとき、「魚のしっぽ」をイメージしたんですが、


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「潮」……当たらずといえどもとも遠からず。


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もう一つの企画展「エコール・ド・パリと竹」も面白そうでしたが、
アビー・コレクションだけでお腹がいっぱいでした。
こちらはまだ期間があるので、また、今度。



ちょっとリッチなランチを良い景色を眺めながらいただいて……。
(別府湾からも見える高いところにあるレストランです。)


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降り出した雨の中、大急ぎで家路へ。


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家に帰りついたらその5分後にお母ちゃんがサロンから帰宅。

束の間ですが、よい時間でした。
次の「ムーミン展」も見に行こうかな。




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