SSブログ

BOYC ポイントレース2012.9月③ほめてもらってもいいかな。 [ヨット]

西大分港折り返しのポイントレース。
海王さんに遅れること10数分。

帰りは海王さんはスピンを揚げていない。
ソリトンさんも揚げる気配はない。
でも、夫は「スピンの風だ。」と言う。

「今、ヘルム替わると抜かれるよ。」と私。

でも、私がスピンの準備はできないから
結局ヘルムを替わる。
夫は、ひとり戦場を……じゃなくて船上を駆け回る。
Oさんは、レース前オートヘルムは使っていいと言っていたが、
夫にその気はない。「だって、レースだからね。」ですって。


「負けてもいいんだね。私のヘルムじゃ負けるよ。」
「揚げないとなお負ける。」

何か変なやりとりが交わされている。
後ろからの風のヘルムはほとんど練習してないから
あっという間にソリトンさんが追い越していった。
私は、たぶんジグザグ走行であったろう。
全くスピードを感じなかったもん。


でも、夫は一人でがんばった。
ようやるなあ……と感心してしまう。

そして、ついに揚がっちゃったですよ。
二人でオートヘルム無しのスピン揚げ、成功おめでとう。
負けてもいいよね……。こんなにがんばったから。
舵を握りしめているから、写真がないのは残念。

ソリトンさんは、結局スピンを揚げなくて、
最後はゴールにうちが先に入って「あれ~?」とは思ったんだけど
後で聞いたら、
このレース、最初に時間かかりすぎで、実は西大分で終わってたんだって。道理で。


で、ゴール後、スピンを片付けるためにオートヘルムにしたとき、
ちょっと私がぐずぐずしてしまって(悲しいかな、片付けの手順がわかっていないので)
スピンが風をはらんでしまって、
なんとオートヘルムがはじけ飛んでしまった。

夫の救助むなしくスピンは海面へ。
水を含んだスピンを引き上げ、セールを降ろし、フェンダーを装着し……。
港に帰り着いたとき、夫の体力はすでに限界であったろう。
私は舵を握っていただけだからそうでもないけれど。


「ちょっと休んでいいかな。」干したスピンの陰で夫がそういったとき、
マジに「ヤバイ。」と思った私は、即レストランに行くことを提案したのだった。

ここまでがんばった夫を褒めてもらってもいいですか?
           P9024429.jpg