第20回宇和島市長杯ヨットレース②スタート前 [ヨット]
けっこうな量の写真を眺めながら困っている。
レースをどう書くか、方針がまだ決まらないのだ。
とりあえず、レース前の写真を選んでみる。
5月3日。
志高さんちのななちゃんと再会を喜び合って、
ひとしきり遊んだらこのポーズ。
ななちゃんと遊んでいたのは係留した場所の対岸。
お?取材?
レース前、みんながそろったときがいい。ほっとする。
港中が活気づいて、わくわくする時間。
こんな構図は大好き。
開会式が始まる。
今年の対決はどうなるかな?
Yさんは、いろんな場面で丹念にビデオを撮っている。
レース中は……?とちょっと心配。
レース海面に向かうこの風景も大好きだ。
九島のところに来るとふわっと蜜柑の花の香りが流れた。
ヨットシーズンの始まりの「宇和島」。今年もここにいられることをうれしく思う瞬間。
「また、新門司のレースに来てね。」と声をかけてくださった。
お天気の心配はあるけれど、海賊たちは元気に明るい。
レース海面の風はあまりないように見えた。
ヨットを走らせながら風の具合を確かめる。
ざあっと音をたててすれ違うヨット。
シャッターを押さずにはいられない。
あとでどう使うかもわからないけれど、その一瞬を切り取りたくなる。
いろんなヨットの写真は手元に残るが、どうしたものかといつも悩ましい。
公開するほどの腕でもないし……。でも、撮っている。
島々の緑を背景にしたヨットはどれも美しいと思う。
この写真は今回の写真の中でも好きな一枚。
この写真を見ていたら、この後のレースの記事の構想が固まってきた。
どうスタートするか、その準備は……ヨット上ではさかんに情報が飛び交う。
フレッシュエアをねらって、あまり艇のない場所から出ようと作戦は決まったようだ。
Yさんはにっこり笑って、私にビデオを預けると
スタートを切る準備に没頭していった。
スタートラインに全てのヨットが集まり始めた。
クルーの集中が、レース海面全体の緊張が、最高に高まる瞬間。
スタート3分前、私は自分のカメラからきっぱり手を離すと
Yさんのビデオを構え、録画ボタンを押した。
このときのCHIHAYA、
スタート位置の判断、スピンを揚げる判断は全て正しかった。
私がビデオに切り替えた判断も正しかった。
この日の最高の場面は、きっちり動画に収めることができた。