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帰り道は回り道 上関へ① [ヨット]

ハウステンボスヨットレースからの「帰り道」が続いている。


門司港でCHIHAYAに乗り込んだ翌朝、
ラー3世号、Sムーンに別れを告げて
夏の最後のクルージングに出かける。

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関門海峡を出て一時間。
振り返ると 潮止まりから西流へと転じていた。

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お天気はあまりよくなかったが、
穏やかな海だった。

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私たちは上関を目指して真東へ進路をとっている。
別府に帰るには大きな回り道であるけれど、
私にとっては宇和島以来のロングクルージングである。

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視界がよくなくてちょっと残念。
それでも 船の上で過ごす時間は楽しい。
夏の終わりは忙しくて こんなふうにぼんやり過ごす時間はなかった。


昼過ぎには周南の沖を通っている。
ピースカップが楽しみだ。

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少し雨も降ったが、困るほどでもない。
夫が下で休んで私がウォッチをしている時間もあった。

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reikoさんのブログによく出てきた峨眉山はあのあたりかしら……などと
左舷側の景色と海図を確認したりしていた。
何かに会えないかと海をじっと見ていたが
イルカもスナメリもいなかった。

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午後の眠い時間が過ぎると
前方に島々が見えるようになった。
祝島は次の楽しみにとっておく。

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目的地の上関海峡まで
海図を見ては島の名前を確認する。
自分がいる位置を海図の上に置くのはとても楽しい。

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島々の間を通り抜ける頃になると
たくさんの灯台にも出会う。
複雑な地形から船を守る灯台だ。
いろんな角度から写真に収めてみる。
こんなとき もう少しお天気がよかったらなと思う。

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島と島の間はそう広くはないのに
けっこう大きな船が通っていく。
油断がならない。

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午後4時前、上関海峡が見えてきた。

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海峡から来る大きな船を避けながら入港の準備をする。
依然として夫任せで、見張りだけしている。

上関と室津をどう使い分けたらよいのかわからない私は
ちょっと混乱していた。
室津っていう地名は多いのだけれど
どんな意味があるのかな?



干潮の時間だった。
牡蠣だらけの岸壁に横付けすると
本当にフェンダーに穴が開きそうだ。

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落ち着いて港を眺める。ここもいい港だなあ……と思う。
夫は6月にここに来て、何度も「よい所だ。」と繰り返していた。


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遠い昔からいろんな船がここで一息ついては
また旅を続けたのだろう。

さ、私たちも一息。

海峡を臨むお風呂へ。

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海峡を眺めながら温泉に入って食事ができて……便利!
ヨットで旅する人には大助かりの港。
海からのお客さんを誘致する方が
歴史的にも合ってるんじゃないかと思うんだけどな。


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「鳩子の湯」か。
鳩子が出てきた朝ドラのストーリーは
すでに記憶がないのだけれど
子役のかわいらしさは何となく覚えている。


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食事の後 ヨットに帰ろうとしたら雨がひどく降ってきた。
海峡の橋のたもとで雨宿りしていたが
バスがきたので一区間だけバスに乗って漁港まで戻った。


……この雨は別府湾ではとてもひどかったらしい。
  Sムーンは新門司でU君に託されたのだが、
  U君は朝8時に出港して
  雨に風に波に打たれ
  夜の10時、やっと別府に帰り着いたという。
  そう言えば、夫の母が「風がひどいけれど、どうしているのか。」と夕方電話してきたっけ。
  

回り道はストレス解消と危険回避にもつながったらしい。