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山桜はおもしろい [花や木]

去年の冬は、「西南の役」の戦跡を歩いていた。
竹田市の鴻巣台はその激戦の地である。


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そこには、山桜の大木があった。
昨年の3月30日に「西南の役の生証人の桜」を見に行ったら
すでに葉桜だった。


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今年こそは……と思って、3月21日に見に行ったら、
すでに葉桜になりかけ。



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今年もこの桜の満開を見逃した。


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今年は桜の開花が早いということだが、
毎年紹介している「阿蘇の一心行の大桜」の「子ども」たちは、
22日の段階で、まだ咲き始め。


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この桜の苗は、夫が実生の苗を育て、
わが家の近くの河岸に、隣保班の人たちと一緒に植えたわけだが、
そのとき、私の実家の休耕田にも一本植えた。


棚田の端っこの田んぼは、当時、葛や笹に覆われていたが、
それを刈り、場所をつくって植えたのだった。


私たちは一度草刈りに行ったが、後はほとんど弟任せ。
弟は草刈りをして、栗や柑橘類を周囲に植えた。


22日の夜、その桜が満開と実家の弟夫婦から連絡があった。
「え?うちの桜はまだなのに……。」
同じ木から生まれたはずなのに、山桜の開花は全く一緒でない。



23日のウォーキングは、お弁当を買って、実家の桜を見に行くことにした。


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ここは私たちが子どもの頃、「半島」と呼んでいた場所で、
曲がった棚田の端のせり出した部分だった。
近くの県道からは突き出した半島のように見える。
そこに白く大きなぼんぼりのように桜が見えるようになった。



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田んぼの畦を歩いて桜のそばに行くと、
思ったより大きくなっているのにびっくり。
わが家の河岸の桜よりずいぶん大きい。

親木である「一心行の大桜」に風情は似ている。


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お弁当を食べながら、「植え付けてもう何年かなあ。」
と、毎年繰り返す会話を、今年も繰り返していたのだった。
(帰って調べたら、2007年に植え付け。)
あと10年もしたら、ちょっと有名になるかも。


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桜の下で、遠くのウグイスの声を聞きながら、しばらく時を過ごした。


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夜、弟に
「(満開を)教えてくれてありがとう。すばらしかった。草刈り、ありがとう。」
とメッセージを送ったら、

「植えてくれてありがとう。花が散ると、しばらくはウグイスの止まり木になります。」
と返信があった。


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西南の役の桜、一心行の桜とその子どもたち……山桜は本当に個性いろいろ。
山桜はやはりおもしろい。


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……明日は「花散らしの雨」になるらしい。




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