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静かなお盆 [ふるさと]

これは何だかわかりますか?
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こうやって使います。松明ですね。亡くなった義父の制作。
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缶に灯油を注いで、
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設置。
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ビニールは夕立対策。でも、今日は不要だと思うな。

お隣さんは、昔ながらのやり方で。風流やなあ。
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道沿いにズラリと立てられています。一戸7本の割り当て。
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今宵は、古くからあるお盆の行事。
送り火ともイネにつく虫退治とも言われております。
わがふるさとは米どころ。
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20:00花火を合図に一斉に点火。
川沿いに広がる平野一面に光の線がつながっていきます。
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赤い光の点々は全て松明。ネオンもない町だもの。
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歩いている人は、お盆に帰って来たほとけ様だった……なんてことがあっても不思議じゃない風景。

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小さく見えるお城の形も松明で。あちらの地区の有志の制作。

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観光の目玉なんて何にもない町だけど、
よいところなんですよ。
次の世代に残しておきたいもの、自慢できるものはたくさんあります。


……今年も美味しいお米になりますように。




フェリーに乗って宇和島へ③ [旅]

宇和島を出て、八幡浜に向かっています。


帰りにもう一カ所見たいところがありました。
卯之町の開明学校です。
「街道をゆく」でも、かなりのページが費やされている場所です。

宇和島から西予まで自動車道で行けば早いのに、
間違えて早く国道に下りてしまい、
結局、吉田から卯之町と来た道を戻ることになってしまいました。

それでも、見学の時間は何とかとれそう。
古い町並みをくるりと回り、開明学校にたどり着きました。


町並みの奥まったところに
写真で見覚えのある、白い壁の洋風の建物がひっそりと建っています。
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古い学舎は資料館になっています。
何と古い机。見覚えがある……ような気もします。
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でも、展示資料をゆっくり見ている暇はありません。

二宮敬作、大村益次郎、楠本イネ、高野長英……それに、古い教科書の類。
ゆっくり見ていたら、半日だってつぶせそうなくらいおもしろい資料館です。
駆け足ではもったいない。次はゆっくり見ようね。

「また、いつか……。」という場所は、こうやって増えていくんです。


慌ただしく車に戻ります。16:40。
フェリーは、17時25分。


卯之町の辺りは思いがけず田園風景が広がっていて、
何となく私たちの住んでいる町と似ている気がしました。
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八幡浜に戻ってきました。
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帰りは別府行きです。……ふう、駆け足でした。
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お土産を買う暇もありません。


また、いつか。
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別府着は20:15。ゆっくりフェリーの旅を楽しんで帰ってきました。
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短いけれど、いい旅でした。