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BOYC ポイントレース2013.9月②……鍛えられました。 [ヨット]

15日の別府湾は波浪注意報か何か出ていたと思うのだけれど……。


さて、レギュラーからジェノアに変わると、
ヨットがぐっとスピードを増した。
前をいく三艇にすぐにでも追いつけそうな気がした。
(そう甘くはないけれど……)

日出の一文字の近くは強い風が吹いていた。
DaisyやBluenoteがすごい角度になっているのが見えた。
その後を行くセーラーズムーンも。
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あの風が間もなく来ると思うと緊張する。
早くも一文字を出た二艇が復路になる。
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一文字に一発で入れるようにタックのタイミングをねらう。
が、吹き倒されるような風が来る。
左舷が海面すれすれで「どひゃーっ。」とか言いたくなる。
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右舷から体をねじって撮ったたこの写真を最後に
カメラを構えるチャンスは二度と来なかった。

……なぜって、一文字を出たらスピン……だから。

乗り組んでいるのは3人。
私はバウには行けない。シートは全然わからない。
私がヘルムを取るしかないのである。
先週スピンを絡ませたばかりの私が、このめまぐるしい風と波の中でヘルムを取るのである。
第二の試練は、責任重大すぎ。
段取りを打ち合わせながら、夫が難しい要求を出す。
「のぼらせすぎない、落としすぎない、スピード落とさない!!」とかなんとか……。
「はい????」
「方向を決めてあげてください。」とKさん。
「じゃあ、杉の井ホテルが目標!!」
「はいいっ。」

必死でティラーにしがみついてスピンが揚がるのを待つ。
後ろの風は静かに感じるが、うねりのせいで腕に来る抵抗は大きくて、
油断すると方向が大きくそれる。
「早くして~!!いつまでかかってるの~!!」と心の中で叫んでいる。
やっとリーチングスピンが揚がって、夫とヘルムを交代したが、
腕がこわばってしまっていた。

しかし、ホッとする暇もなくジャイブである。
またヘルムだあ……第三の試練である。
「今度の目標はどこ!?」
「高崎山!!」
「真追っ手だよ!」

方向は見失いたくないけれど、スピンの膨らみが気になるしで、
ティラーをちょこちょこ動かしていると何が何だかわからなくなってきて、
危うくスピンが巻き付きそうになる。
すかさず、二人から「右!!」だの「落としすぎ!!」だの声が飛んできて、
「上(風見)も見て、方向も見て!!」と言われたら、
そうだったわね……と先週てれっと練習したことを深く反省するばかり。
これはもう、EさんとNさんに来てもらうしかないと思う波の上であった。

最後は沖の方からジャイブをしてゴールをねらうコース取りになったが、
スピンを降ろすとそのままメインだけでゴール。
何か仕掛ける方がリスク大きすぎの感があって……。
でも、ここでスピードをあげていたらAQUAPAZZAに負けなかったのかな。

ハーバーに戻って片付けを終えると、疲れ果ててしばらく動けなかったけれど
やっぱり今回も思った。
……レースっておもしろい。


今回のお気に入り写真の一枚。
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お茶目なヨットマンたちの行く先は……。
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                                        ……このあと、アフターパーティー????