BOYC ポイントレース2013.9月①……試練!! [ヨット]
台風の被害のニュースに驚いています。
被害がこれ以上増えないよう祈るばかりです。
三連休の初日14日は朝から晩まで駆け回っていて、
15日の朝は筋肉痛と頭痛。
鎮痛剤のお世話になって、ぼうっとした頭で別府に着いた。
何やら雲行きはあやしい……台風の余波?
6月以来のBOYCポイントレース。
今回は、周南からゲストが参加。Bluenoteの皆さんである。
遠来のヨットを含めて今回は6艇の参加。
同日に行われる「タモリカップ」には遠く及ばないが、
みんなで楽しく地道に回数を重ねているところがすごいんじゃないかな。
艇長会議が済むと、それぞれのヨットで準備。
楽しそう。
CHIHAYAは夫と私、そして悪天候を心配して仕事を抜け出してきてくださったKさん。
もし、Kさんが来なかったらCHIHAYAはDNSであったろう。
ハーバーには風が音を立てて駆け回っていたし、波の音もすごかったんだから。
普段の私なら、こんな日に海に出るのは絶対イヤ。
しかし、痛み止めのせいでぼうっとしていたのが幸いしたのだろう、恐怖心は不思議となかった。
ハーバーの防波堤を出たとたんに、
ダッパーンとバウに波が当たる。
船は揺り上げ揺りすゑ漂えば……と平家物語の一節の如くひどいうねりである。
セールは、ワンポン、レギュラー。
いつものオリンパスは使えそうにない。
古いコンデジをライフジャケットに結びつけて、両手は空けることにする。
そうじゃないと振り落とされそうだ。
せっかくのお客様をきれいな画像で撮ってさしあげるつもりだったが、
ズームも効かないし、こんな画像で申し訳ない。
私を含めて3人だから、当然仕事も回ってくる。
ゆっくりカメラを構えている場合ではない。
レース委員長さん、私のハンディ分、CHIHAYAのレーティングは低くしてくれないかなあ……。
11:00レース、スタート。ハーバー前から日出一文字往復のコース。
ディンギーと護岸工事のフェンスを気にしていたら、遅れてしまった。
それなりに仕事はしているつもりだが、
リリースもジブシートを巻くのもやっぱり下手!!
斜めになったヨット上で、ジブのスカートを直したりするが、
動きが心許ないのだろう、Kさんが「無理しないで。」と心配してくれる。
タックを繰り返しながら、沖に出ていたとき、
うねりはひどいが風は弱くなっていることを確認。
ワンポンは解いたけれど、レギュラーじゃダメだ。スピードが出ない!!
「ジブを替えよう!!」と夫。
この揺れるヨットの上で、ジブの交換???
この場合、私は何をすれば……。
「ヘルムをとって。スピードを落としちゃだめだよ。」
そ、そんな……。
容赦なくヘルムを押しつけると、夫とKさんはバウへ。
そこへ左手前方からLongがのぼってきた。
夫の声が飛ぶ。
「こっちが優先艇!N井さんに負けちゃダメだよ!!」
そ、そんなあ……。
N井さんは、もたもたしている私の前をすいすいっと通り越していった。
「スタボー!!」なんて言うことはできなかった。
……これが、今回第一回目の私の試練だった。
ずっと遠くでDaisyとBluenoteが競り合っている。
……試練はつづく。