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佐伯市長杯クルーザーレース2012その⑥笑うしかない記念レース [ヨット]

レース艇が集結していよいよという感じ。7月15日の港。
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Amigoさんの船のフクロウ。
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哲学的な風情だ。
こんなところに興味を示しているところを見ると、まだ余裕がうかがえる。


艇長会議が終わって、ふたつだけ弁当を抱えて帰ってきた夫を見て、
「やはり助っ人はいないの?」「いない。」
どひゃーとか何とか叫びたい。
夫はどんどん準備を始めた。信じられない気持ちで手伝う。
とうとう船は離岸。ほんとに二人だけでレースに出るんだあ。
「スピンとかどうするつもりなの?」「何とかなるだろう。」
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私にヘルムをとらせて、せっせと準備している。
信じられなーい。


時間があるから、スタート地点をずーっと通り過ぎて風を確認して、
付け焼き刃のタッキング練習をしたりする。4,5回はやったと思う。
なんてまじめな私たち。
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スタートは夫がヘルムをとると言っていたけれど、
スタート地点に戻ったとき、すでに時間が迫っていて、
成り行き上、私がそのまま舵を握っていた。

いろいろ指示が飛んだけどよく覚えていない。
例のごとく「こそあど言葉」のスタートヘルムである。
でも、わりとうまくスタートできたようだった。
記念すべきレースとなった瞬間である。


あまり風がないけれど、するするとよく船は走っていた。
一時はあの「ホワイトホーク」さんと並んで走っていたんだから!


ところが、ぴたりと足が止まった。ホントにぴたりと。


そして、数分。
他の艇は走り出した。私たちを置いて。
どんどんどんどん追い抜かれる。
なんでなんで?
夫は焦って原因を探すがわからない。
私も、もちろんわからない。
まるで呪いがかかったように船は進まない。
いろいろトリムをやってみたがダメ。
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そして、ついに夫が開き直った。
「ビール、飲もうか。」           ……つづく。